
プロの世界が甘くないのは周知の事実。強いクラブのユースに加入できても、世界のトップリーグで活躍する選手になれるとは限らない。努力を重ね、グングンと成長を見せても、デビュー戦はあまり重要ではない試合の数分のみとなることが多い。
しかし、まだ無名でありながら大事な一戦で大事な役割を任されてデビューすといった例がないわけではない。今回はリーグ戦でデビューを飾る前に、チャンピオンズリーグ(CL)出場を果たした選手たちをご紹介する。

エスポジト
CLデビュークラブ:インテル
セバスティアーノ・エスポジトはまだ18歳だが、すでにインテルの監督であるアントニオ・コンテに気に入られている。ネラッズーリ(インテルの愛称)は早い段階で彼と話し合い、契約更新を進めたいに違いない。
エスポジトのデビュー戦は2019年10月23日に行われたボルシア・ドルトムント戦だ。ロメル・ルカクと交代し、17歳と113日でのCLデビューは、インテル史上2番目の若さとなっている。(最年少記録は17歳72日でジュゼッペ・ベルゴミのものだ)
エスポジトはデビュー戦を以下のように振り返った。「チャピオンズリーグでプレーするのは、サッカーが好きなすべての若者の夢さ。もちろん僕の夢でもあって、実現できたことをすごく嬉しく思っているよ。これからも監督のアドバイスを聞きながら、インテルのために全力を尽くしたいと思う」

ロナウド
CLデビュークラブ:スポルティング・リスボン
2002年8月にサッカー界を変える出来事が起きた。最高の選手の1人と言われているクリスティアーノ・ロナウドがCLデビューを果たしたのだ。
C・ロナウドは当時ポルトガルリーグの試合にさえ出場していなかったひよっこ選手だった。スポルティング・リスボンは当時リーグ優勝を果たしたばかりだったが、CLで戦う権利を勝ち取るためにインテルと戦って勝利する必要があったのだ。
ロナウドは夏の間に行われていた練習試合で自分の実力を見せつけ、『Record』というメディアが当時彼をこのように取り上げた。「この若者の名前を覚えるといい。スピードもあって、ドリブルもうまい。サッカー界をリードする男になるだろう」
いいパフォーマンスの連続、そして数人のスタメン選手が怪我していたことも影響し、インテル戦の後半にC・ロナウドはCLデビューを飾った。
その後、CLの覇者ともいえる活躍を見せているC・ロナウド。近いうちにユベントスの選手としてもCLタイトルを獲得できるのだろうか?
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