クライフ
2016年に亡くなったヨハン・クライフは、現代サッカーに最も影響を与えた男の1人だ。選手時代はバルセロナとアヤックスで大活躍を見せ、監督としてのフィロソフィーはジョゼップ・グアルディオラなどの若手指導者の基礎となった。しかし、代表では2大会連続でワールドカップ決勝で敗北。優勝を逃し続けた。(1974年と1978年)
特に1974年大会の決勝は忘れられない試合となった。オランダ代表は決勝まで無敗で進み、失点もわずかに1つだけ。その失点も相手チームから決められたものではなく、オウンゴールから生まれたものだった。決勝戦では歴史のあるドイツ代表が相手だったが、試合開始からオランダは力を見せた。素晴らしいパスワークでオランダ代表は敵陣まで押し込み、試合開始から2分も経たない内にPKを獲得。早々に先制した。
最終的にドイツ代表のフィジカル的なサッカーに耐え切れず2-0で敗れたオランダ代表。しかし、オランダ代表が生み出した新しいプレースタイルでサッカーの大部分が変化したと言っても過言ではない。そしてその代表を輝かせていたのは他の誰でもないクライフだったのだ。
ラウル
ラウル・ゴンサレスはレアル・マドリードのエースであり、ロス・ガラティコスでリーグ6回、CL3回など、多くのタイトルを手に入れた。そして、ロナウドに続き、このクラブの歴史の中で2番目に多くの得点を奪った男でもある。
出場試合数も凄まじい。リーガでは550試合、CL戦では144試合、代表チームでも100試合以上に出場した。通算で1063試合に出場したまさに怪物だ。
しかし、彼でさえ代表選手としては何も獲得することできなかった。しかし、彼が代表を引退すると(2006年)スペイン代表の黄金時代が始まる。2008年と2012年のユーロ、そして2010年のワールドカップ優勝を手に入れたのだ。マルディーニと同じく、ラウルにも運がなかったと言えるだろう。
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