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EURO2020の延期が正しい理由。今は我慢のとき…

 写真提供: Gettyimages

欧州サッカー連盟(UEFA)は新型コロナウイルスの拡大を理由に、6月に開幕する予定だったUEFA欧州選手権(EURO)を1年延期したと3月17日に公式発表した。代替日程は2021年6月11日から7月11日だという。

それだけではない。ほぼ全てのヨーロッパのリーグ戦も一時停止、先が見えない現状となっている。UEFAはEUROを優先するか各国のリーグ戦にプライオリティを与えるか頭を悩ませたが、一番いい選択だったのではないかと思われる。

多くのクラブが現在経済的に追い詰められ、倒産してもおかしくない状況だ。コロナのピークが落ち着けばリーグが再開し、この状況が改善されると考えられる。

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EUROとリーグ戦が両立できない理由

「まだ十分時間があるから、EUROを延期する判断はもう少し後でもよかった」と、多くの人が考えているだろう。しかし、リーグ戦もEUROも行うのは時間的に無理な話だ。

1番の理由は新型コロナウイルスの感染のタイミングにある。この病気は同じように全てのヨーロッパの国に広まっているわけではない。イタリアの感染はこの先1週間でピークにたどり着き、数週間以内に状況が落ち着くはずだと言われている。しかし、フランス、スペイン、ドイツなど感染の拡大が始まったばかりで未だに先が見えないのだ。

ただ、各国リーグ戦は違う。国ごとの状況が落ち着けば、サポーターはスタジアムに戻ることができると複数のメディアが予測しているのだ。

しかし、海外の新型コロナウイルスの状況が明確に理解できないまま、飛行機のチケットや宿泊先を予約するのは不安だろう。EUROに多くのサポーターが集まるのは不可能に近いことなのだ。

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名前Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ)
国籍:イタリア
趣味:サッカー、アニメ、ボウリング、囲碁
好きなチーム:ACミラン、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡

14年前に来日したイタリア人です。フットボール・トライブ設立メンバーの1人。6歳の時に初めてミランの練習に連れて行ってもらい、マルディーニ、バレージ、コスタクルタに会ってからミランのサポーターに。アビスパ福岡でファビオ・ペッキア監督の通訳も務めた経験があります。

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