
マルコ・ジャンパオロ監督とともに今シーズンをスタートさせたミラン。しかし、わずか7試合で同監督を解任。後任に指名されたのがステファノ・ピオリ監督だ。
同監督の就任後、少しづつ状況を改善しているように見えるミラン。今シーズン開幕時のような泥沼状態は抜け出したかのように見える。
ジャンパオロ前監督からピオリ監督に交代したミランでは多くの変化があった。その中の1つが、選手のパフォーマンス向上だ。今回はピオリ監督就任後にパフォーマンスを向上させている5人の選手をご紹介する。

マッテオ・ガッビア
昨シーズンはレンタル先のルッケーゼで主力として経験を積んだガッビア。セリエAでの出場経験はなかったが、今年2月17日のトリノ戦で負傷したシモン・ケアーに代わって出場。デビューを果たした。
現在20歳のガッビアだが、ここまでのパフォーマンスは長期的にミランを支える選手になる可能性を匂わせている。落ち着きを持ちながら、攻める時には高いボール奪取能力で攻める姿勢はアレッシオ・ロマニョーリの相方に相応しいと言えるだろう。

テオ・エルナンデス
ミランに加入する以前から、高い攻撃能力が評価されてきたテオ。それがピオリ監督の就任以降爆発している。同監督によって持ち味を生かしやすくなったテオは、今シーズンリーグ戦で5ゴール2アシストを記録。ディフェンダーとしては驚異的なゴールペースだ。
もちろん、テオが攻撃に比重を置くことで守備面に弊害が出ている点は否めない。バランスをどのように取るかはチームとしての課題となるだろう。ただ、彼の攻撃力が勝ち点3に結びついた試合があったのも事実だ。

サム・カスティジェホ
ミラン加入以降、スソの控えという役割を受け入れ続けてきたカスティジェホ。それでも腐らずにハードワークを続ける彼にチャンスが巡ってきた。
現在ミランが採用するシステムではスソだと運動量が足りず、カスティジェホが起用された。最終的に右サイドで存在感を発揮し、スタメン奪取に成功している。攻守にわたって高い献身性を見せるカスティジェホは欠かせない戦力となっている。

アンテ・レビッチ
ジャンパオロ前監督の下でもがき苦しんでいたレビッチ。しかし、今ではミランに欠かせないアタッカーとなっている。レビッチが活躍を見せ始めた要因は2つ。ズラタン・イブラヒモビッチの存在と、監督の交代だ。
監督交代により、自身が得意とする役割を担うことができるようになったレビッチ。ウィンガーのように振る舞いながら、中央でも勝負できるようになった。加えてイブラヒモビッチが時間やスペースを生み出すことで、よりプレーしやすい環境となっている。出場機会を得始めたカリアリ戦から、8試合で6ゴールを生み出している。

イスマエル・ベナセル
ピオリ監督の就任以降、最も評価されるべきといっても過言ではないパフォーマンスを発揮しているのがベナセルだ。アフリカネイションズカップのMVPが本領を発揮している。
攻守にわたって気の利いた働きを見せるようになったベナセル。パスのレンジは短いが、ドリブルでの運びができるため、攻撃時の貢献度も高い。タイプで言うとアーセナルのルーカス・トレイラに近いだろう。ルーカス・ビリアからポジションを奪い取った若きアンカーに今後も注目だ。
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