最前線で活躍するサッカー選手は、莫大な額の年俸をクラブから受け取っている。特に欧州5大リーグでは代理人を説得させ選手を引き留めるために、クラブが高額な年俸を支払っているケースが多々ある。
選手がその年俸に見合う活躍を見せれば、サポーターから不満は噴出しないだろう。しかし、そうでない場合は批判の対象となることが多い。フィナンシャル・フェア・プレー(FFP)など、経済的な足かせの多い現サッカー界では致し方ないだろう。
今回は、活躍に見合わない高額な年俸を受け取っている5人の選手をご紹介する。
メスト・エジル
クラブ:アーセナル
週給:35万ポンド(約5050万円)
年俸換算:1820万ポンド(約26億2500万円)
2013年に当時のクラブ史上最高額でアーセナルに加入したエジル。移籍初年度は、マドリード時代に見せていた輝きをイングランドでも発揮。2015/2016シーズンはリーグ歴代2位の19アシストを記録した。
しかし、ウナイ・エメリ監督が指揮を執っていた2018/2019シーズンから出場機会が減少。出場機会が減ると同時に、パフォーマンスも落としていった。今シーズン途中まで構想外に近い状態にあったエジルだが、エメリ監督の解任1ヵ月前頃から先発に復帰している。今シーズンはリーグ戦16試合で1ゴール、1アシスト。ベテランの巻き返しに期待だ。
タンギ・エンドンベレ
クラブ:トッテナム・ホットスパー
週給:20万ポンド(約2880万円)
年俸換算:1040万ポンド(約15億円)
昨夏にクラブ史上最高額でオリンピック・リヨンから加入したエンドンベレ。昨夏の市場では大人気銘柄の1つだった。同選手の年俸はエースのハリー・ケインと並びクラブの最高額となっている。
攻守力の底上げが期待されたエンドンベレ。しかしながら、負傷に苦しむシーズンとなり、試合の中での存在感も薄くなっている。ジョゼ・モウリーニョ監督からの信頼を掴むことができず、復帰後もベンチを温める時間が長い。ポテンシャルは高いだけに、サポーターは活躍する姿を早く見たいはずだ。
ウスマン・デンベレ
クラブ:バルセロナ
週給:25万ポンド(約3600万円)
年俸換算:1300万ポンド(約18億7500万円)
クラブ史上最高額でボルシア・ドルトムントからバルセロナに加入したデンベレ。ドルトムント時代には、将来のバロンドール候補として輝きを放っていた同選手だが、バルセロナでは負傷に苦しんでいる。
バルセロナの数少ないサイドアタッカーとして期待のかかるデンベレ。しかし、ハムストリングの負傷と筋肉系の負傷により出場したのはわずかに5試合(リーグ戦)。才能や実力に疑いの余地はないが、負傷がキャリアを狂わせる可能性も大いにある選手だ。
ポール・ポグバ
クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
週給:29万ポンド(約4180万円)
年俸換算:1500万ポンド(約21億6000万円)
4年前に、当時の史上最高額でポグバを獲得したユナイテッド。ユベントスで輝きを放っていた同選手が、イングランドでも躍動するだろうと思われていた。しかし、その力を最大限発揮できていないのが現状だ。
今シーズンは負傷に苦しみ、リーグ戦7試合の出場に留まっているポグバ。モチベーションの低下など、様々なネガティブな噂が飛び交っている状況だ。真偽はどうあれ、不甲斐ないシーズンを送っているのは事実。完全復活に期待したい。
アレクシス・サンチェス
クラブ:インテル(マンUからレンタル)
週給:40万ポンド(約5770万円)
年俸換算:2080万ポンド(約30億円)
2018年冬の移籍市場で、アーセナルからユナイテッドに移籍したサンチェス。ユナイテッドは同選手の獲得のために好待遇を用意し、年俸はそこそこ実力のある選手を獲得できるほどの額になった。
ただ、ユナイテッドのサンチェス獲得は失敗だったと言わざるを得ないだろう。同選手が18ヵ月間で記録したゴールはわずかに5つ。不良債権状態だ。年俸の高いサンチェスの引き取り手はなかなか現れなかった。しかし、ユナイテッドが年俸の3/4を負担することで、インテルへのレンタル移籍が実現している。
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