
6位:鹿島アントラーズ(ルヴァンカップ優勝)
2019結果:3位/2020注目選手:土居聖真
誤解を恐れずに言おう。鹿島アントラーズは現在、移行期にある。
まず、クラブを離れた大物選手は中国サッカー甲級リーグの長春亜泰足球倶楽部に渡ったセルジーニョのみだが、前シーズン王者の横浜F・マリノスから広瀬陸斗、名古屋グランパスから和泉竜司、川崎フロンターレから奈良竜樹といったクオリティの高い選手が多数加入となった。そして何よりも、この茨城のクラブに最も影響を与えてきた監督の変更が最大の理由となる。
これまでの鹿島の成功の多くには、大岩剛前監督の功績が大きく関わってきた。彼は選手としても活躍した鹿島で2011年からアシスタントコーチとなり、2017年から2019年までを監督として務めたが、その間鹿島がスポットライトを浴びるいくつかの最高の瞬間を目の当たりにしてきている。石井正忠前監督のアシスタントとして2016年のJ1リーグ優勝にも関わり、同年のFIFAクラブワールドカップ決勝戦でレアル・マドリード相手に勇敢に戦った時もベンチにいた(結果は延長戦後4-2で敗北だったが)。2017年に石井監督の後を引き継いだ時も、全く期待を裏切らなかった。
大岩監督時代の鹿島はJ1優勝こそできなかったが、2018年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝を果たしている。また、2019年にトロフィーは獲得できなかったが、J1リーグ優勝争いを照らし上げ、天皇杯では決勝進出もした。しかし、その決勝戦でのヴィッセル神戸相手の黒星が響き、大岩監督は契約期間満了に伴い辞任を決意した。

そして2020年から鹿島を率いるのが、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督である。彼にとって鹿島での就任は、イタリアのローマと、ウクライナのシャフタール・ドネツクでのアシスタントコーチに続き、地元ブラジル外で3度目。さらにブラジル外での初めての監督経験となる。
ザーゴ監督の就任によって、鹿島の選手たちは新しい戦術や戦略に適応しなければならない。当然ながらこのブラジル監督は、彼らが大岩監督から学んだこととは違う考えを持っている。1月28日に行われたACLプレーオフでは、メルボルン・ビクトリー(Aリーグで下位3番目、5試合連続勝利なし)相手に0-1で敗北を喫し、新監督下でチームがまとまるには、まだまだ時間がかかることが示された。
上記の試合のパフォーマンスを踏まえて、2020年鹿島が優勝争いに絡むことは難しいと考える。新監督への適応に時間がかかるだろう。しかし、このチームのクオリティを考えると、リーグが始まれば悲劇的な衰退は避けると思われる。何はともあれ鹿島には、レオ・シルバ、土居聖真、永木亮太、内田篤人らが残っており、優勝争いは難しくとも上位で争うことになるだろう。
加えて、鹿島が今年のJリーグYBCルヴァンカップで活躍することを予測する。このトーナメントではベストメンバーではなく若手選手を起用するクラブが多い。ACLプレーオフで早々に敗退した鹿島には、ルヴァンカップで活躍するチャンスがあると思われる。ノックアウトステージまでは多くのチームがベストプレイヤーを温存させる大会で、鹿島のような名門チームは少なくとも何かを引き出すだろう。予測では鹿島がグループステージを進み、ノックアウトステージで苦戦しつつ、タイトルを獲得する。またも炎上する予測かもしれないが、皆さん、サッカーですよ?何が起きるのかはわからない。
(後記:2月16日に行われた開幕戦では名古屋に敗れてしまった)
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