補強資金捻出
成績の奮わないポグバだが、依然としてある程度の移籍金収入が見込める選手だ。『Transfermarkt』も同選手の市場価値を1億ユーロと評価している。それだけの選手を売却すれば、ある程度の価値ある選手をチームに招くための資金を稼ぐことができるだろう。
現在のユナイテッドは、若手とベテラン選手、アカデミー出身選手と実力者の融合を目指している(エド・ウッドワードCEO談)。実力者をよそのクラブから獲得しようとすれば、それなりにお金が必要なのが現在のサッカー界。だからこそ、ポグバの早い段階での放出にも価値がある(サッカー界では契約満了が近い選手の移籍金が低くなる傾向が強い)。
現在のプレミアリーグには、メイソン・マウントやダニエル・ジェームズといった新時代を担う司令塔が台頭してきている。彼らのようなチームを変えることのできる選手を獲得するためにも、少なくない犠牲は必要不可欠だ。
モチベーションの欠如
昨夏の移籍市場で、レアル・マドリードへの移籍が盛んに噂されたポグバ。同選手は母国のレジェンドであるジネディーヌ・ジダン監督の下でプレーしたいという願望を隠していない。
現在ポグバは、足首の負傷により長期離脱中。復帰は3月になるとみられている。かつて世界にその名を轟かせた選手が、リーグ戦で苦しむチームにいち早く復帰し、貢献したいと考えるだろうか。自分を欲するクラブへ移籍し、1から再スタートしようと思うのも無理はないだろう。ポグバの場合、代表戦とクラブでの気迫の差にも目が付く。代表でのパフォーマンス(クラブに比べて献身性を見せる)を、クラブでも発揮出来たらと思ってしまう人もいるはずだ。
現在のポグバは、カラバオカップやヨーロッパリーグのタイトルよりも、リーグ優勝やチャンピオンズリーグのタイトルを求めているように見えてしまう。
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