
年俸の高いスターから才能のある若手に変更
ビラス・ボアスが監督に就任後、ルイス・グスタヴォ、アディル・ラミ、マリオ・バロテッリなど、年俸の高かったスター選手がチームを離れることとなった。そして、彼らの移籍によって若い選手が力を発揮できるようになった。
以前はスタメン争いに全く参加できなかった若手選手が注目され始め、このチームを良い方向に導いている。まだ23歳のDFドゥイェ・チャレタ=ツァルは、ベテランのような自信でマルセイユの守備をリードしている。また、大活躍している20歳のブバカル・カマラは、多くのヨーロッパのトップクラブから注目を浴びている。
この2人以外に称賛に値するのは、ネマニャ・ラドニッチ(23歳)だ。彼は2015〜2018年ローマに所属していたが、全く試合に出場できず、セルビアのチュカリチュキとレッドスター・ベオグラードにレンタル移籍までさせられていた。しかしマルセイユに完全移籍してからのラドニッチは、別人のような素晴らしいパフォーマンスでこれまで所属してきた全てのクラブを驚かせている。

マルセイユは安定したチームとなった
ビラス・ボアス監督は、スター選手を失って当惑っていたマルセイユに自信をもたらし、安定したシステムを与えた。
彼の4-3-3システムは、マルセイユ以前の全てのクラブであまり良い結果をもたらしてなかったが、フランスでは酒井宏樹も含めたレベルの高い守備陣にも恵まれ、安定したディフェンス、そして選手の完璧な連動から生まれる素晴らしい攻撃で、結果を出すことに成功している。
もっとも、フランスでは王者のPSGと同等に戦えるチームが現在存在していないことは確かだ。しかし、マルセイユがようやく昔の輝きを取り戻したことはとても嬉しいことであり、来年ヨーロッパで再びこのチームの姿が見られるのがとても楽しみである。
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