ナポリの選手はそれぞれ違うサッカースタイルに向いている
最近ナポリの選手たちを見て思うことがある。彼らは本当にガットゥーゾのサッカーに合うのだろうか?
2020年1月になってから加入した2人のセンターハーフ、スタニスラフ・ロボツカとディエゴ・デンメは、間違いなくナポリの中盤を強くする選手になるだろう。
しかし逆に考えると、彼らを獲得する前には4-3-3の中で重要であるセンターハーフのポジションをきちんとカバーできる選手がいなかったという意味にもなる。
選手が揃っていないのに4-3-3を利用するガットゥーゾを就任させるとは、疑われてもおかしくないチョイスだ(今までファビアン・ルイスがセンターハーフとして使われていたが、活躍しているとは言えない)。
ただし、ではナポリのメンバーを見てどの監督が良いかという質問をされると困ります…。なぜなら、2019年までに獲得されてきたナポリの選手はまるで誤った選択で獲得されたかのように、それぞれの選手が1つのコンセプトの元にはフィットしないと思うからです。
例えば、ロレンツォ・インシーニやホセ・カジェホンなどは、サッリが監督だった時(2015-2018)の「パターンのサッカー」(練習の中で全てのオプションが割り当てられるスタイル)を好む選手だ。自分たちでゲーム作りを考えなければならないアンチェロッティのサッカーは合わなかった。
一方、ピオトル・ジエリンスキとファビアン・ルイスは、試合の読みが良く、状況によってスタイルを変えたいタイプの選手です。また、イルビング・ロサノやエリフ・エルマスは、縦のサッカーを求めている。このように、それぞれの選手が違うサッカースタイルに向いている印象が強い。
ナポリはようやく革命に乗り出した?
そう考えるとこのピンチの一番の原因は、これまで何のコンセプトにも基づかずにメンバーを揃えてきたフロントにあると思われる。そして、このナポリを変えるためにはクラブは今までのミスを認めた上で、革命を起こさなければなりません。
最近ナポリはやっとそれに気がついたと思いませんか?
前述のスタニスラフ・ロボツカとディエゴ・デンメの獲得、そして昨日1月20日に発表されたエラス・ヴェローナ所属でコソボ代表の192㎝のDFアミル・ラフマニの獲得。これらは新しいナポリの第一歩を考えた上での良いチョイスだと思う(ラフマニがナポリでプレーすることになるのは今シーズン終了してからだが)。
しかしアンチェロッティほどの一流監督まで悩ませたナポリの深刻な状況は、これから本当に変わるのだろうか?それがわかるには、これからの様子を見るしか方法はありません。
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