今夏の移籍市場でレスター・シティからマンチェスター・ユナイテッドに加入したイングランド代表DFハリー・マグワイア。移籍金はDF史上最高額となる8000万ポンド(約114億4000万円)と言われている。
ユナイテッドが移籍市場で大判を振舞うのは珍しいことではない。世界的なブランド力と豊富な資金力を武器に、毎年のようにワールドクラスの選手を獲得している。
今回は、そんなユナイテッドがここ10年で獲得した高額選手の現在地をご紹介する。マグワイアは今後、どのような活躍を見せることができるだろうか。
ダビド・デ・ヘア
移籍金:2200万ポンド(約31億4000万円)
デ・ヘアは2011年夏の移籍市場でアトレティコ・マドリードからユナイテッドに21歳の若さで加入した。加入当初は自信なさげなプレーと、経験値の低さから不安視されることもあった。現に移籍初年度のWBA戦では大きなミスを犯している。
そんなデ・ヘアだが、ユナイテッドにとって素晴らしい投資となったと言えるだろう。ミスのあった初年度だが、それ以上に目立ったのが重要な局面でのビッグセーブ。今シーズンまでコンスタントに活躍を続けており、守備が不安定な時期のチームを大きく支えた。現在でも不動の守護神だ。
フアン・マタ
移籍金:3700万ポンド(約52億9000万円)
2014年冬の移籍市場でチェルシーからユナイテッドに加入したマタ。再びジョゼ・モウリーニョ監督の下でプレーすることとなった。そのマタは移籍初年度から要所要所で活躍。2015年9月にはFAカップ決勝で、優勝を大きく近づけるゴールも記録している。
しかしながら、現在のマタはチーム内で居場所を失いつつある。2ボランチを採用しているチームの中に、自身が最も輝ける役割が存在していない。ただ、クラブとの契約は2021年まで延長している。
アンヘル・ディ・マリア
移籍金:5970万ポンド(約85億4000万円)
当時のプレミアリーグ史上最高額でレアル・マドリードからマンチェスター・ユナイテッドに移籍したディ・マリア。マドリード時代に見せた素晴らしい活躍を、ユナイテッドでも期待された。
ユナイテッドにとって重要な背番号である7を託されたディ・マリア。しかし、10アシストとそれなりの活躍は見せたものの、これまでの活躍には程遠い出来に。わずか1年で退団し、ユナイテッドにとっては大きな誤算となった。
アントニー・マルシャル
移籍金:4260万ポンド(約60億1000万円)
2015年夏の移籍市場でモナコからユナイテッドに加入したマルシャル。期待の若手として大注目されていたマルシャルの移籍には、それ相応の移籍金が発生した。
そのマルシャルだが、ルイ・ファン・ハール当時監督が言ったように「将来を見据えた補強」だったのは間違いない。今のところ、移籍金に見合う活躍を続けられているかは微妙だ。しかしながら、現在のユナイテッドの中で観る者を楽しませることのできる貴重な選手となっている。
ポール・ポグバ
移籍金:8900万ポンド(約127億3000万円)
2012年に1度クラブを離れ、2016年夏の移籍市場でユベントスから帰ってきたポグバ。セリエAではセンセーショナルば活躍を見せており、若さも相まって移籍金は100億円を優に超えた。
そのポグバだが、ユベントス時代に見せた輝きが失われつつある。昨シーズンはネマニャ・マティッチと併用させた試合では、持ち前の推進力や創造性などいかんなく発揮したが、今シーズンは負傷も相まって存在感を失っている。今冬の移籍市場で、再びユベントスに移籍するのではないかと噂されている。
ロメル・ルカク
移籍金:7500万ポンド(約107億3000万円)
エバートンで驚異的な活躍を見せたルカクは、2017年夏の移籍市場でユナイテッドに加入。エバートンに見せた得点力に期待がかかった。
そのルカクだが、ユナイテッドでは公式戦96試合で42ゴールの活躍を見せた。しかしながら、ビッグ6相手に得点できていないことを指摘され、勝負弱い選手だと評価されることが少なくない。今夏の移籍市場でインテルに移籍したルカク。リーグ戦17試合で12ゴールと、首位に立つチームをけん引している。
フレッジ
移籍金:5200万ポンド(約74億4000万円)
2018年夏の移籍市場でシャフタール・ドネツクからユナイテッドに加入したフレッジ。ウクライナでの活躍が評価され、移籍金も高額なものとなった。
そのフレッジだが、移籍初年度はプレミアリーグに馴染めず、ベンチを温める時間が長くなった。しかし、今シーズンはアンヘル・エレーラの退団もあり出場機会を確保。期待の若手スコット・マクトミネイを支える立場として、チームに欠かせない選手となっている。このままの活躍を続け、移籍金に見合う選手という評価を得られるだろうか。
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