12月15日に行われた2019/2020セリエA第16節ミラン対サッスオーロ戦。この試合ではミランの120周年が祝われる予定だったが、スペイン人FWスソに対する繰り返しのブーイングによって、その雰囲気を味わうことができなかった。
イタリアのミランのサポーターは、スソには完全に飽き飽きしている。スソは長い不調期からなかなか脱出できない。マルコ・ジャンパオロ前監督の時は、まだ“言い訳”があった。サイドからの攻撃より中央からの攻めを好むジャンパオロは、複数の試合でスソを本来のポジションではないトップ下気味で使っていたからだ。
現在のステファノ・ピオリ監督になって、ハカン・チャルハノールとサイドが入れ替わったりすることはあるが、スソは本来のポジション、ウィングに復帰した。そして本来のポジションに戻ればすぐ復活できると思った人々の期待に、彼は答えられていない。
よく考えたら、これは今シーズンだけに出てきた問題ではない…。2015年にミランに移籍してからずっと、スソにはサポーターを驚かせる素晴らしいパフォーマンスもあれば、全くボールに触れない試合もあった。非常に波の激しい選手です。
スソのプレースタイル
スソの好きな攻撃パターンはすぐ頭に浮かぶ。右サイドでボールをもらい、目の前のディフェンダーに仕掛ける。スソが一番得意とするディフェンダーを交わす方法は、左足のアウトサイドでボールを動かし、中に絞る動き。そうでない場合は、コーナーフラグ辺りまで進んで、右足でクロスを上げる。
この4年、セリエAでのスソのプレーを観戦してきた人はこのパターンをよく知っている。そして最近は、つまらない顔でそれをやろうとしているスソを見つめているだろう…。
このパターンが完全に読まれていると言っているわけではない。ディフェンダーがいくらその動きを予想していても、彼のボール扱いのスピードにはついていけないことが多い。
そしてスソには、ディフェンスを交わした後に絶妙なクロスを入れる技術もあり、高い確率でゴールになる精度の高いシュート技術も持っています。今年はあまり見られないが、前シーズンまではスソ対策に二人の選手がマークについてたことがよくあった。
得意なスタイルがリミットに
ところが最近は、スソのプレースタイルが彼のリミットになっている。サイドでボールを受けるのが大好きで、それしか試みないということがミランの攻撃パターンを随分制限している。
スソが相手のディフェンスにとって危険になるのはボールを持っている時のみです。ボールを持ってない時、彼はディフェンダーの裏を狙った縦の動きは全くしようとしない…。また、守備に対する努力のなさはミランが苦しむ時間帯の大きな負担となる。
ミランの練習が現在どんな風に組まれているのはわかりませんが、ピオリ監督がスソにもっと求めなければならないのは間違いない。彼の技術ならサイドだけではなく他のポジションでも通用するし、ボールなしの動きも戦術をしっかり身につければ簡単にできるはず。
スソ自身も好き嫌いを言っている場合ではない!すでに26歳なので、いろんな難しい場面で通用する選手になりたいのなら、今の自分に納得せずにもう少し努力するべきです。
ミランはスソをどうすればいい?
ミランにとって調子のいいスソは大事な戦略要員になる。しかし、彼が結果を見せていない時期がそろそろ長すぎる…。マーケットに出すべきなのか?それとももう少し様子を見た方がいいのか?ミランは現在、頭を悩ませているだろう…。
はっきりしていることは、現在同じポジションで彼の代わりにプレーできる選手がいないということです。ナポリ戦、スソがウイルス性胃腸炎で出場できなかった時は代わりにアンテ・レビッチが試合に出たが、あまりいいパフォーマンスは示せなかった。また、サム・カスティジェホはラツィオ戦時の怪我から復活したばかりで、フル出場は考えにくい。
結局、サッスオーロ戦の時にドリブルもクロスも一つもできなかったスソが、次のアタランタ戦(日本時間22日)にも出場することになるだろう…。
今度こそ良い活躍をしてくれるだろうか?それとも再びミランを悩ませるようなパフォーマンスになるのだろうか?クリスマスが近いので、クラブもサポーターもスソからの良いプレゼント(彼にしかできない素晴らしいゴール)を期待している。
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