プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド

マンUが、ジェイドン・サンチョを獲得しなければならない3つの理由

写真提供: Gettyimages

イングランド国籍の選手には珍しく、マンチェスター・シティの下部組織からボルシア・ドルトムントの下部組織へ移籍し、そのままドイツでトップチームデビューを果たしたジェイドン・サンチョ。ドイツで輝きを放ち始めた同選手は世界中のクラブから注目を集め、イングランド代表でも存在感を示し始めている。

今シーズンは公式戦22試合に出場し、11ゴール12アシストと素晴らしい活躍を見せているサンチョ。プレミアリーグへの復帰も噂されており、移籍先の候補として挙げられているのがマンチェスター・ユナイテッドだ。獲得レースを一歩リードしているとも報じられている。

そこで今回は、『Sportskeeda』が特集した「マンチェスター・ユナイテッドがジェイドン・サンチョと獲得しなければならない3つの理由」をご紹介する。


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右ウィング不足

ユナイテッドはここしばらく、ピッチ上全体でその場しのぎの選手を起用し戦ってきた。これは右ウィングのポジションにも言えることだ。現に、ユナイテッドに所属する選手の中で、純粋な右サイドのウィンガーを見つけるのは難しい。結果としてユナイテッドは、アントニオ・バレンシアやアシュリー・ヤングと言った攻撃の選手として活躍するか疑わしい選手を獲得してきた。

問題は、加入後すぐに退団したアンヘル・ディ・マリアを除いて、前述したような選手たちが右サイドでプレーできていなかったことではない。右サイドに配置した選手たちが、サイドよりも中央でプレーさせる方がより力を発揮するという点に真の問題がある。ヘンリク・ムヒタリアンなども、同様の理由で苦しんでいた。

その点はサンチョはサイドアタッカーとしてスペシャリストであるというだけでなく、これまでのユナイテッドのサイドアタッカーと比較して、ビルドアップへの関与が多い選手だ。今シーズンのリーグ戦では9アシストを記録しており、1試合平均で2.2本のキーパスを記録。攻撃の最後の1/3の部分で、サイドから中央へ致命的なパスを供給できる。ユナイテッドはにとって、ボール保持時の攻撃に幅を持たせる選手となるだろう。


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クラブの方針にもマッチ

ユナイテッドのここ最近の移籍方針の変化がどういったものであるかを理解するのは簡単だ。空白の小切手を渡し、世界中のスター選手をかき集めるスタイルは捨て去った。アンヘル・ディ・マリア、アレクシス・サンチェスなどの獲得で痛い目を見たからだ。

そんなユナイテッドは将来性のある若手選手の獲得をクラブの方針に定めている。今夏の移籍市場ではダニエル・ジェームズやアーロン・ワン=ビサカといった選手を獲得した。サンチョも彼らと同じ、これからの将来に期待できる選手だ。獲得に多額の資金が必要になるかもしれないが、これまでの散財とは性質が異なり、クラブの方針にマッチしている。


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呪われかけている背番号7

ユナイテッドにとって背番号「7」は特別な数字だ。エリック・カントナ、デビッド・ベッカム、ジョージ・ベスト、クリスティアーノ・ロナウドといったクラブを象徴する選手たちが背負ってきた番号だからだ。

しかし、近年はその背番号「7」が呪われた数字になりかけている。アレクシス・サンチェス、メンフィス・デパイ、アンヘルディ・マリアといった選手たちは、背番号「7」を背負って、期待外れのパフォーマンスを見せた。

そんな、ユナイテッドにとって大事な背番号である「7」を、再び輝かしい数字にできる選手がサンチョだ。ドルトムントで背番号「7」を背負う同選手は、ユナイテッドに移籍しても「7」を選ぶだろう。活躍すれば、再び背番号「7」は輝かしい数字となり戻ってくる。


 

名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
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幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

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