10日、J1清水エスパルスはリブランディングプロジェクトを発表した。公開された特設サイトでは、2020シーズンから使用する新エンブレムの詳細なデザイン解説なども行われている。
清水はファン・サポーターに向けて10日に『エスパルス リブランディング発表イベント』を行った。特設サイトによると、新エンブレムは百種類を超えるデザインの中から1年以上かけて絞り込み、決定したという。同サイトでは決定した新エンブレムへの変更に至った経緯などに関して、以下のように説明されている。
清水エスパルス
「エスパルスのエンブレムの歴史を振り返ると、クラブ創設時は「チェストマーク」 と呼ばれるバッジが5年間ほど使用されていました。そして、1997年に作成された現在のエンブレムは20年以上にわたり使用されてきました。多くのファン・サポーターの皆様に愛着を持って頂いているものであり、クラブもこのエンブレムに大きな誇りを持っております。
一方で、時代の変化への対応を含め、現在のエンブレムは視認性・情報量のコントロール・印刷性能などのデザイン品質における課題を抱えていました。例えば、エンブレムを小さく印刷したとき、スマートフォンの画面で表示したときなどに、文字情報が潰れてしまい視認できないことや、S-PULSEの文字の背景に白の円環があることで、遠くから見たときにS-PULSEの文字が視認できないことについては、ブラッシュアップの余地があると考えました。また、エンブレムを構成する色の中でクラブカラーであるオレンジの量が少ないことについても、改善の余地があると考えました。
現在のエンブレムの伝統と良い特徴を大切に引き継ぎつつ、未来を見据えて改善をする作業に、エスパルスは2年という長い時間をかけて取り組んで参りました。検討の過程で実際に制作したデザイン案は百種類を超えます。
そして完成したのがこのエンブレムです。富士山をかたどったシールドはオレンジで満たされています。3本のブルーの縦縞はエスパルスの理念である「夢・感動・誇り」を意味し、クラブ名は大きくはっきりと真っ直ぐに表示して、スポーツマンシップに則った姿勢を表現しました。地球儀のシンボルについても、形状を磨いて大きく表示し、クラブの活躍が世界に通じていることを改めて表しました。
このエンブレムはゼロから新たに作ったものではありません。皆様の思いが結集した現エンブレムの伝統を引き継ぎ、それを新しい世代へと受け継ぎ、アップデートするためのものです。親から子へと遺伝子が引き継がれるように、現エンブレムと新しいエンブレムの間には、同じオレンジの血と遺伝子が引き継がれています。
今回、エスパルスはオレンジの色味についても検討を重ね、一般的なカラーチャートには無い、エスパルスオリジナルのオレンジを作り上げました。このオレンジを「エスパルスオレンジ」と呼び、我々の大切なシンボルとして育てていきたいと思います。2020年から、このエスパルスオリジナルのオレンジを胸に、改めて皆様と新しい時代を切り開いていきたいと考えております」
*全文は以下リンクから。
(https://www.s-pulse.co.jp/rebranding/03_index/)
リブランディングはJ2の東京ヴェルディも取り組んでおり、同クラブも清水同様に来季からエンブレムを変更する。清水が現在のエンブレムのユニフォームを着用するのは天皇杯が最後の場となりそうだ。同大会の準決勝は21日に行われ、清水はヴィッセル神戸と対戦する。
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