周囲の期待が増して問題が表に出た…
今シーズンを迎える前に、ナポリがセリエA優勝できるという期待をもった人がたくさん居た。
前のシーズンにアンチェロッティの元で新しいサッカースタイルを学んだ選手はそのままチームに残り、センターバックの入れ替えが唯一の大きな変化だった。アルビオルはスペインのビジャレアルに移籍し、ローマで大活躍していたコスタス・マノラスが代わりにナポリに加わった。
「アンチェロッティのシステムにゼロから慣れなきゃいけない選手はいない!全員やるべきことを理解している!今年こそ優勝が…」というポジティブな考えは悪夢に変わった。
ナポリの自慢であった超高い得点力が、この数試合引き分けという結果にしかつながらない。この辛い状況のなかで一番迷っているのは、サッリ時代から残っている選手です。
クリバリ、アラン、 カジェホン、メルテンスとインシニエはクラブの期待が高まっていたこと、そしてその期待に答えられていないことへのプレッシャーにつぶされつつある。
選手が自分たちの頭で考え、自信を付けるのがメインのはずのアンチェロッティのサッカーにとって真逆の結果に…。
キープレーヤーの精神状態がチームに影響
重要な選手たちが、精神的にクラブが求めている進化についていけてないだけではない。この状況が自身のせいじゃないという態度をとっていることが、チームがうまく行ってない理由でもある。
イタリアのメディアによると、CLグループステージ、ザルツブルクとの2戦目の後にクラブが指示したミニキャンプに反対し、他の選手を導いた選手らがいた。他の誰でもなく、サッリ時代からいるクリバリ、アラン、 カジェホン、メルテンス、インシニエと言われている。
彼らが現在チームのためにベストを尽くしていない理由は、プレッシャーにつぶされているからだけではない。ナポリから離れた未来を考えているためだという印象を受ける。カジェホンとメルテンスの契約は今シーズンいっぱい。クリバリは2019年の冬から複数のビッグクラブからオファーを受け、ナポリが全て断っているという。そして、インシニエは数年ぶりにエージェントを変えた。
ゼロから再スタートを切る必要
最初にも言いましたが、アンチェロッティがきたことでナポリは選手の激しい入れ替えを行う予定だったと思われる。結局それが行われなかったのが、この辛い状況の1番の理由となるのではないだろうか?
アンチェロッティの指導からベストを引き出すためには、そのスタイルに合わせた選手を獲得する事です。
それができなかった結果、戦力面では下であってもやるべきことがはっきりしているカリアリのようなクラブからも、ナポリは追い越されている。
もうこれは監督を変えるだけで解決する問題ではない。ナポリはリセットして、ゼロから再スタートを切る必要がある。
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