今夏の移籍市場でマンチェスター・ユナイテッドからインテルへと加入した、ベルギー代表FWロメル・ルカク。インテルが8000万ユーロ(約96億6000万円)という大金を費やして獲得したストライカーは、セリエAで大暴れしている。
第14節までを終えて12勝1分1敗の勝ち点37で、セリエAの首位に立っているインテル。絶対王者ユベントスを破るクラブとして大きな期待が寄せられている。現在10ゴールのルカクは、優勝を目指すインテルにとって欠かせない選手だ。
今回はそんなルカクのインテルでの成績と、ユナイテッド最終年の数字を比較。意外に思える事実などをご紹介する。
ゴール&アシスト
最もわかりやすく比較できる数字がゴールとアシストだろう。現在ルカクはセリエA14試合(13試合で先発出場)に出場し、10ゴールを記録している。アシストは記録していないが、約117分に1ゴールを記録している計算だ。
対して昨シーズンのルカクは、プレミアリーグ32試合(22試合で先発出場)に出場し、12ゴールを記録。昨シーズンもアシストを記録していないため、約178分に1ゴールを生み出している計算だ。ゴールという結果に関しては、今シーズンの方が明らかに数字が向上している。
オフェンス面
今シーズンは1度もアシストを記録していないルカクだが、90分平均で1.1回のチャンスを生み出すことはできている。ユナイテッド時代は90分あたり0.9回だったため、確実に向上している。
また、昨シーズンから大きく変わったのはドリブルだ。昨シーズンは90分あたり1.7回のドリブルを試みていたルカクだが、今シーズンは0.9回と約1/2に激減している。しかし、ドリブルの成功率は53%から66.6%に大幅に向上している。
今シーズンのルカクはボールロストの回数も減少している。昨シーズンが90分間に1.9回ロストしていたのに対し、今シーズンは1.7回にわずかながら減少している。
また、恵まれた体格とフィジカル能力から、空中戦のイメージが強い同選手だが、インテルに加入してからは回数が減っている。昨シーズンが90分あたり7.5回だったのに対し、今シーズンは5.8回と大幅に減少。ただ、成功率(勝率)はドリブルと同様に52%から62%へと大幅に向上している。
ディフェンス面
ユナイテッド時代はディフェンス面での貢献度が、かなり低かったルカク。数字にも表れており、昨シーズンは90分当たりインターセプトが0.9回、タックルが0.3回、成功率は43%だった。
今シーズンのルカクはインターセプト数こそ変わっていないものの、タックル数が0.8回に増加。成功率も73%に向上している。アントニオ・コンテ監督の下でプレーしていることも大きく影響しているだろう。
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