8月にプレミアリーグの新シーズンが開幕し早いもので第12節まで消化した。今週のインターナショナルマッチウィークを挟み、年末年始怒涛の連戦を含めた中盤戦へと突入する。相変わらず序盤戦から数多くの語るべきポイントが存在し、ますますプレミアリーグのおもしろさを感じる、そんな初冬を過ごしいてる方も多いのではないだろうか。
今回はプレミアリーグ「序盤戦」の各チームの評価をご紹介していきたい。
プレミアリーグ20チームを「ランクS、ランクA、ランクB、ランクC、ランクD」の5フェーズに分類し評価を行った。
評価要素は「これまでの戦績・試合の内容・チームのポテンシャル・チームの目標点」を中心とし、その他特筆すべき観点も加味して評価を下した。
ランクS
最高ランクに値したチームは、リバプール、チェルシー、シェフィールド・ユナイテッド、レスター・シティの4チームである。
リバプールの開幕から11勝1分という結果は決して偶然ではないことは、試合内容を見ても明らかだ。かつてはロベルト・フィルミーノ、モハメド・サラー、サディオ・マネの強力な3トップの活躍が際立ったが、日々成長中の両サイドバック、全く崩れない中盤も頭角を表し、つけ入る隙がない状況である。
またチェルシーも開幕こそはつまづいたが、現有戦力とローンバックの逸材たちを見事に融合させチーム力の底上げに成功させた。試合ごとに主役が変わるという環境もチームの状況が良好であることを示している。
昇格組として独特の戦い方で旋風を巻き起こしているシェフィールド・ユナイテッドも忘れてはならない。ここまで失点数が9。毎年失点数が重なり苦しむ昇格組を目にするが、シェフィールド・ユナイテッドにとっては全く関係のないことである。
昨シーズン途中から就任したブレンダン・ロジャースの息がかかった若手集団レスターがプレミアリーグを大いに盛り上げている。戦績よし、ゲーム内容よし。ビッグ6の牙城を崩すカウントダウンはもう既に始まっているようだ。
ランクA
ランクAはマンチェスター・シティ、バーンリー、クリスタルパレス、ブライトンの4チームである。
マンチェスター・シティはアイメリク・ラポルテの負傷離脱が痛手となり序盤は苦しんだ。彼の不在がチームにとって痛恨であることは、ウォルバーハンプトン戦を見ると分かるだろう。しかし、それでもロドリを最終ラインに配置するなどペップ・グアルディオラの修正能力は評価できるものがある。
バーンリーも成熟度は増しているようだ。アシュリー・バーンズ、クリス・ウッド、ジェイ・ロドリゲスへボールを渡せば何かが起きる。そう信じてどこからでも前線へボールを運ぶひたむきさは、バーンリーの結束力さえも感じ取ることができる。
毎シーズン開幕ダッシュには失敗することが多いクリスタルパレスだが、今シーズンは全く違う姿を見せている。ウィルフレッド・ザハの移籍希望が叶わずチームに不協和音が広がりチームのパフォーマンスに悪影響を及ぼすと予想した者も少なくなかったが、さすがはロイ・ホジソン。見事にチームを1つの方向へ意思統一させた。またガリー・ケイヒルの存在がチームをより強固なものにしているとも思える。
ブライトンもここまでかなり奮闘していると言えるだろう。グレアム・ポッターの哲学が浸透し、ソリッドな戦いで粘り強く勝利を手繰り寄せている。縦に早いサッカーがまさかブライトンから見られるとは思わなかったという意表を突かれたのも評価できるポイントである。
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