子供の時にサッカーの90分は聖なる時間であった。テレビで試合を観戦するために大人数で集まって、その場にいた全員が試合に出場しているかのように集中し、怒鳴りながらでも悲しみながらでもスクリーンから目を離すことがなかった。
しかし、SNSが流行してからその儀式のような時間が汚されたように思う。現在テレビの前にいる多くのサポーターは抱きしめ合ったり、騒いだりすることに時間を使っていない。Twitterなどの投稿が優先だ…。
SNSは世界中のサポーターをつなげた代わりに、サッカーという素晴らしいゲームから感情を奪いつつある。
ハイライト型サポーターが増加
SNSのおかげで今はどこに行ってもニュースやハイライトなど、大好きなチームの情報を手に入れることができる。数年前まで考えられなかったものです。今のサポーターにはテレビやパソコンがなくても、携帯一台だけで試合観戦までできるようになった。
一方、テレビで見られる試合がどんどん減り、現在のユーザーは複数のサービスに加入しないと、試合を見ることができません。DAZNやスカイプなどの料金は大した高いものではないが、学生などにとっては厳しい金額となる。
そういうこともあって、最近は新しいタイプのサポーターが誕生した。それはSNSで無料で見られるハイライトで、知識を積もうとする若者たち。この「ハイライト型サポーター」は、特に応援しているクラブがいません。サッカーに関わるものを見れる分だけ見て知識を積むのが好き。
しかし、それは本当に「知識」と言えるのでしょうか?私はそう思いません。ハイライトやデーター分析は試合の流れを表すことができない時もある。やっぱり、選手の顔の表情も含めて、ピッチの中で起きている全てのことが把握できないと、それは知識とは言えないと思う。
面白いプレーがあったら、その感想をすぐSNSに…しかしそうすると…
最近、もう一つSNSの気に入らないところに気がついた。
一人で試合を見ている時に私もTwitterを使って、試合のことを色々呟いている。ゴールや面白いことがあったら、なるべく早く投稿するために、その文章に集中することになった。
しかし、当たり前なことにその間には試合が続く…。私が携帯の画面を見ているうちに、何回テレビからスタジアムにいるサポーターの歓喜の声が上がってるんだろう。やっぱり「試合を観戦する」ということは100%ピッチに起きてることだけに注目することです。SNSの投稿は試合が終わるまで待ちましょう。
ネット型フーリガンの誕生
暴力は許されないものである。それは肉体的なものだけではなく、精神的な暴力もそうです。その精神的な暴力は最近SNSで異常に悪発している。言葉で人を傷つけられないと思っている方がいれば、それは大間違い。
ニックネームの背後に隠れながら、選手、クラブ、そして他のサポーターの文句をいうこの新型フーリガンは、知らない相手にストレスをぶつけているだけの存在です。
もし、そいつらが書く前にメッセージ相手の気持ちを少しだけでも考えていれば、今のような酷い状況にはならなかったはず。
インターネットの世界にはもう少し管理が必要
現在、SNSが悪用されないように、様々な国の警察は動き始めた。日本政府はこの問題をどこまで課題にしているのはわからないが、近い未来のことを考えると、デジタル警察の強化は絶対に欠かせないものです。
イタリアのサッカー界では最近「デジタル防犯」というシステムが考えられている。協力し合うようになるのは警察、そしてクラブ。まず、クラブはSLOを必ず雇う必要があります。SLOは英語で「Supporter Liaison Officer」サポーター連絡将校を意味し、FIFAに教育された人物です。
この人物は応援団を教育したり、人種差別などのない応援が行われるために防犯したりします。SNSの世界の中でもクラブ、選手、周りのサポーターにリスペクトのないコメントがあった場合、警察に通報する役目でもある。これにより状況は改善するだろうか。
皆さんはどう思いますか?
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