グループステージ第4節までを終えたチャンピオンズリーグ(CL)。世界的なクラブが集うこの大会はまさしくハイレベル。リーグで好調を維持するインテルが苦しい戦いを強いられるなど、今年もそれが顕著に表れている。
ただ、そんな過酷な大会の中を比較的順調に戦っているクラブも少なくない。今回はそんな、CLで絶好調の5クラブをご紹介する。
ユベントス
グループD首位
CL制覇という最大の目標を中々叶えることのできていないユベントスだが、今シーズンが悲願達成の年かもしれない。クオリティの高い選手をそろえ、新指揮官にマウリツィオ・サッリ監督を招聘したユベントスは、グループステージのここまで4試合で勝ち点10を稼ぎ出し、決勝トーナメント進出をほぼ確実なものにしている。
第4節のロコモティフ・モスクワ戦では失点しないことに重きを置いた相手に対し、得点を奪えない時間が続いたユベントス。しかし、最終的には後半の77分から2ゴールを奪い勝利。勝ち点3をものにしている。惜しいところまで勝ち進み敗退してきたこれまでとは、一味違うチームになっている。
マンチェスター・シティ
グループC首位
リーグ戦ではリバプールに後れを取っているシティだが、CLの舞台では素晴らしい結果を残している。第4節アウェイのアタランタ戦に引き分けたものの、4試合で11得点と破壊力は抜群。失点数もわずかに2と圧倒的な数字を残している。
リーグ戦では首位のリバプールに勝ち点6差をつけられているシティ。ただ、得失点差ではリバプールを大きく上回っている。11日に行われる直接対決の結果次第では、近いうちに立場が入れ替わる可能性も大いにあるだろう。
前述したようにリバプールに後れを取っていることに加えて、グアルディオラ監督の「CLで優勝する準備ができていない」発言など、ネガティブな部分が例年よりも目立つシティだが、有力な優勝候補である事実は変わらない。
ライプツィヒ
グループG首位
ブンデスリーガで現在3位と健闘しているライプツィヒは、CLでも素晴らしい戦いを見せている。いわゆるメガクラブのいないグループGを戦ってはいるが、オリンピック・リヨン、ゼニト・サンクトペテルブルク、ベンフィカといった実力派のクラブを相手に4試合で勝ち点9を稼ぎ、首位に立っている。
対戦相手が苦しんでいるのはライプツィヒの強烈かつ組織されたプレッシングだ。ナーゲルスマン監督の下、非常に高い精度でピッチに混沌を生み出している。
決勝トーナメントに進出した場合、世界トップクラスの相手にもこのプレッシングが通用するかは注目しておきたいポイントだ。通用すれば、素晴らしい結果を残す可能性もあるだろう。
バイエルン・ミュンヘン
グループB首位
ディフェンス陣にケガ人が続出し、リーグでは苦戦。コバチ監督の解任も決断したクラブだが、CLでは素晴らしい結果を残している。
CLの舞台でとてつもない活躍を見せているのがエースのロベルト・レバンドフスキだ。CL8大会連続でゴールを挙げている同選手を中心に、バイエルンはグループステージの4試合で15ゴールを記録している。
また、バイエルンが悪魔的な破壊力を手にした背景にはセルジュ・ニャブリの成熟もあるだろう。イバン・ペリシッチ、フィリペ・コウチーニョといった新戦力とともに、素晴らしい攻撃ユニットを構築している。リーグで苦しむクラブが、同等かそれ以上に大きな舞台で躍動する様は刺激的でもある。
パリ・サンジェルマン
グループA首位
PSGがCLで結果を残すときがついに来たかもしれない。そう思えるほどにグループステージの戦いは順調そのものだ。4節までを終えて全勝。10得点0失点と、圧倒的な数字を残している。
また、今シーズンのPSGはこの素晴らしい成績を残すためにエディンソン・カバーニ、キリアン・ムバッペ、ネイマールといった選手を必ずしも必要としていない。マウロ・イカルディやアンヘル・ディ・マリアといった確かな実力者たちが、しっかりと結果を残しているからだ。
トゥヘル監督の下、確実にチームの問題点を減らすことに成功し続けているPSG。悲願の瞬間が近いかもしれない。
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