中国は一番人口が多い国です。経済的にも世界のトップに立っている。しかし、サッカーのことになると成長が遅いと思いませんか。国内リーグが強くなりつつであっても、代表は中々力をつけることができない。
2015年に中国はその状況を大きく変えるために動き始めた。国家体育総局、教育省、そして中国のサッカー協会は特別会議を開き、中国のサッカーを強くするための50ポイントを決めた。その中で一番大事だと思われたポイントは国家体育総局とサッカー協会の新しい関係であった。その時まで中国のサッカー協会は国家体育総局にコントロールされていたが、現在特立してFIFAのルールに基づいて活躍し始めた。
そして、2016年からリーグが変わり始めた。ジャクソン・マルティネス、ウルク、エセキエル・ラベッシなど、まだレベルの高いリーグで活躍中だったたくさんのトッププレイヤーが中国スーパーリーグに移籍した。こういった選手が中国に行ったことで、中国人選手のレベルも上がり、代表も強くなる見込みであった。
しかし、今まで話したことは幻にすぎなかった…現在の中国のサッカーが強くなるところが、今以上弱くなることも十分考えられます。その責任は中国政府にある…
中国のサッカーが逆戻りしている理由とは
2018年10月、マルチェロ・リッピ監督が中国代表メンバーの発表をした時にサッカー協会はもう一つのプロジェクトも発表した。U-25の中国人選手55人を選び、2ヶ月のトレーニングキャンプが行われることにした。
しかし、そのトレーニングキャンプが行われる理由はうまく発表されなかった上、タイミングもひどかった。中国サッカーリーグが終わるまであと数試合が残っていて、クライマックスだった。しかし、その呼び出しのせいで、たくさんのチームは大事な時に数人の重要な選手を手放すことになった。
FIFAのルールによると、サッカー協会がクラブの選手を代表に呼べる時期が限られている。FIFAが決めた代表ウィーク、または大会がある時だけです。2ヶ月なんの大会もなく選手をクラブから離れさせるのはFIFAの規制に違反する。
また、とてもおかしかったのはそのトレーニングキャンプの内容であった。最初の4日間選手たちは北京体育大学で集められ、集産主義に関するセミナーに参加された。そして、その後の2週間は軍事教育がメインだった。選手たちはほぼ1ヶ月サッカーと全く関係ないことをやらざるおえなかった。
中国のサッカーの質を落としそうな経済的な変化もあった
2018年シーズンがスタートする前に中国の政府は今までの動きに反する新たな税金を発生した。外国人選手を獲得する際に100%の税金がかかるようになった。
2016年から国内のサッカー選手を強くするために海外からたくさんの選手が呼ばれていた。そのやり方は正しかったと思う。サッカー選手はレベルアップするには自分より強い選手と対戦するしかないのだから。しかし、この新しい税金のせいで外国人選手が減るに違いない。
今年の夏の移籍期間にもこの税金が話題になっていた。レアル・マドリードのベイルは中国の江蘇蘇寧に移籍する予定だったが、移籍の話がうまくまとまらなかった。話が中止になったのはその新しい税金のせいだと言われている。
また、有名な外国人選手が中国に行けなくなることでリーグ自体が魅力を失っている。テレビやインターネットで試合を見る人がすでに減ってい。国内リーグの試合を配信するChina Sports Mediaはリーグが魅力を失ったことを訴え、リーグとの契約を追加の金額を払わずに、3年から5年に伸ばしてもらったそうです。
中国サッカーに希望があるとしたら
1年前からある話ですが、中国サッカー協会はU-25代表チームを中国スーパーリーグ、または東ヨーロッパのどこかのリーグに参加させたいと言われている。これが実現できたら中国のサッカーが一気にレベルを上げる可能性が高い。しかし、残念ながらこのアイディアの不明点が多すぎる…
まずはFIFAの規制でこれが不可能。先もその話したが、クラブに迷惑がかからないように、サッカー協会は決まった時期以外に代表選手を集めることができない。問題がそれだけであればFIFAと話してなんとかなるかもしれない。
しかし、その話は実現した場合、選手はシーズン中にずっと所属クラブから離れることになる。だったら、その選手の年俸は誰が払う?間違いなくクラブはお金を出さないと思う。ちなみに、クラブはすでにこの話に反対しているとニュースになっています。
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