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昨年夏、移籍の噂が過熱するも残留した選手たち

 2018-19シーズンも終わりを迎え、今年も夏の移籍市場が開幕した。すでにレアル・マドリードが積極補強に動くなど、各クラブが来シーズン成功を収めるために試行錯誤を続けている。

 そんな中、アトレティコ・マドリードのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが退団を表明。昨年夏にバルセロナからのオファーがありながらアトレティコ残留を決断した同選手の退団宣言に驚かされた人は多いだろう。

 そこで今回は昨年夏の移籍市場で移籍の噂が過熱するも実現しなかった一部の選手たちをご紹介する。


1 ルカ・モドリッチ

 レアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチ。2017-18シーズンではUEFAチャンピオンズリーグの3連覇に貢献。昨年夏にはロシアワールドカップでチームを準優勝へ導く活躍を見せ、大会MVPにも輝いた。

 そんなモドリッチは、昨年夏インテル移籍の噂が過熱。当初はモドリッチがインテル移籍を希望したと報じられたが、マドリードはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをユベントスに売却した背景もあり、モドリッチ売却を断固拒否。

 その後、マドリードが契約内容の改善に動くとモドリッチは残留を明言。長い間、契約延長合意に近づいていると報じられている。


2 ポール・ポグバ

 今年の夏もレアル・マドリード行きの噂が報じられているマンチェスター・ユナイテッドのフランス代表MFポール・ポグバ。昨年夏にはバルセロナやユベントスからの強い関心が報じられていた。

 ポグバにバルセロナ行きの噂が報じられた理由はジョゼ・モウリーニョ前監督との確執が主な原因。しかし、クラブ側はポグバの売却額を2億ポンド(約245億円)に設定するなど放出に否定的な考えを突き付けた。これに対してバルセロナはコロンビア代表DFジェリー・ミナとポルトガル代表MFアンドレ・ゴメス、さらに移籍金4500万ポンド(約55億円)を提示し食い下がるも、合意までは至らなかった。


3 トビー・アルデルベイレルト

 先月末にトッテナム・ホットスパー残留を希望したベルギー代表DFアルデルベイレルト。同チームとの契約が2020年6月までに迫まっていたことから、昨年夏にCBの補強を目指していたマンチェスター・ユナイテッドからの強い関心が伝えられていた。

 ユナイテッドは6000万ポンド(約82億円)のオファーを提示。移籍間近とも報じられたが、移籍は実現しなかった。


4 ナビル・フェキル

 昨年夏に一番移籍に近づきながらも実現しなかった選手は彼だろう。

 フェキルにはリバプール獲得に動いており、メディカルチェックまで実施。しかしその後、急遽交渉は破談に終わり、移籍は実現しなかった。

 交渉破談当初はフェキルの膝に問題が生じたと伝えらえれたが、所属するリヨンのジャン=ミシェル・オラス会長は「最終段階になって、移籍に合意していたリヨンとリバプール間だけではなく、選手側も含めて合意には至らなかった。ワールドカップもあり、スケジュール的にも交渉を打ち切ることを決めた。彼も納得していた」と明言。リバプール側にも心変わりがあり、移籍は実現しなかったと明かしている。


5 アントニー・マルシャル

 マンチェスター・ユナイテッドのフランス代表FWマルシャルもポグバと同様にジョゼ・モウリーニョ前監督との確執が報じられていた選手の一人。

 マルシャルはアメリカで行われたプレシーズンツアーを子供の誕生の為に離脱し、そのまま戻らず。このことをモウリーニョ監督は公の場で批判。さらには出場機会も減少し、契約延長のオファーも拒否し続けるなど、移籍は確定路線とも伝えられた。

 獲得には、リバプールやチェルシー、ユベントス、ミラン、アトレティコ・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムントなど様々なクラブからの関心が伝えられていた。

 しかし、昨夏移籍は実現せず。昨年12月にジョゼ・モウリーニョ監督が指揮官から退くと、ユナイテッドとの契約延長交渉に応じ、今年の2月に2024年まで契約を延長した。