ボルシア・ドルトムントは今季、ライバルのバイエルン・ミュンヘンが序盤に躓いたこともあり、首位を維持。2011/12シーズン以来となるブンデスリーガ優勝に迫っていたものの、4月に行われたデア・クラシカーでバイエルンに5失点による大敗を喫して首位を明け渡し、そのまま2位に終わった。 今回はドルトムントの今夏の補強についてポイントを絞って紹介する。
1、トルガン・アザール
トルガン・アザールは現在チェルシーからレアル・マドリードへの移籍間近に迫っているベルギー代表FWエデン・アザールの弟にあたる。そのトルガン・アザールもかつてチェルシーに在籍していたものの、本格的に飛躍遂げたのは2014年夏にボルシア・メンヒェングラートバッハにレンタルで加入して以降だった。今季は12ゴール13アシストをマークするなどビッグクラブからの関心を寄せる中、ドルトムントへのステップアップを果たしている。
2、ユリアン・ブラント
ブラントは17歳でのブンデスリーガデビュー以降、攻撃的MFの有望株として数多くのビッグクラブから関心を寄せられていた。また昨年9月にドイツフル代表でのデビューを果たすと次世代の代表を担うタレントとして大きな期待がかけられている中、ドルトムントへの移籍を決断している。契約解除金満額となる 2500万ユーロ(約31億円) を支払っての獲得であるだけに、期待値の高さをうかがえる。
3、クリスチャン・プリシッチ
ドルトムントの攻撃陣の核であるプリシッチは、10歳代にしてアメリカ代表をけん引する存在になると、プレミアリーグの強豪クラブがこぞって関心を寄せていた。かつてドルトムントを率いていたユルゲン・クロップ監督との再会の可能性も噂されていたが、今冬にチェルシーに加入することが決定。シーズン後半はレンタルという形でドルトムントにとどまったが、来季以降はベルギー代表FWエデン・アザールの後釜として周囲からの期待を背負うことになりそうだ。
4、ジェイドン・サンチョ
マンチェスター・シティの下部組織出身であるサンチョは、2017年夏にドルトムントへの移籍を機に欧州屈指の有望株として注目を浴びるようになった。加入1年目こそ負傷離脱の影響により、終盤戦でようやく先発での出場機会を得るようになったが、今季は必要不可欠な戦力としてリュシアン・ファーブル監督から絶大な信頼を得ている。ただストライカーの獲得を目指すレアル・マドリードが当初、サンチョの獲得に向かう可能性があったもののベルギー代表FWエデン・アザールの獲得をほぼ確実にしていることから今夏のドルトムント残留が濃厚となっている。
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