各国リーグ戦も最終盤を迎え、それぞれのクラブがそれぞれのクラブの目標に向けた戦いに向けて、最後の努力を見せている。欧州サッカー界における強豪国の中で、重要視されるのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。出場できるかできないかで、収益面に大きな差が生まれてしまう。しかし、多くのクラブが重要視するということは、それだけ競争も厳しくなるのが現実だ。そこで今回は、来シーズンのCLで観ることができないかもしれない強豪クラブをご紹介する。
バレンシア
現在リーグ戦32試合を終えて勝ち点49の6位に位置するバレンシア。4位セビージャとの勝ち点差は3で、残された試合は5試合。ただ、彼らにはアウェイでのアトレティコ・マドリード、レアル・ベティスといった実力派クラブとの戦いが残されている。また、ヨーロッパリーグ(EL)も勝ち残っており、アーセナルという強豪を相手にしながら、過密な日程を戦わなければいけない。ライバルであるセビージャはが4月21日に行われるヘタフェ戦に勝利すると、CL出場権の獲得はより難しくなるだろう。
ローマ
2013/2014シーズンから連続でCL出場権を獲得してきたローマだが、今シーズンは危うい。少しづつながらミランが復調を遂げ、昨シーズンを3位で終えたローマは32試合を終え勝ち点54で5位となっている。勝ち点1差で4位ミランを追いかけ、勝ち点1差でアタランタに追いかけられる構図だ。ミランとの勝ち点差は少ないように感じるが、ローマはアウェイのインテル戦とホームのユベントス戦を残す厳しい日程。対するミランはいわゆる格下との戦いしか残っていない。今シーズン守備面が壊滅的なローマが、この2クラブに対して食い下がることができるだろうか。
チェルシー
ほんの少し前までプレミアリーグの頂点に立っていたチェルシーだが、ここにきて2シーズン連続でCL出場権を失う危機に立っている。プレミアリーグの競争力の高さが顕著に表れている。34試合を終えて勝ち点66の5位。勝ち点67で3位のトッテナム、勝ち点66で4位のアーセナル、勝ち点64で6位のマンチェスター・ユナイテッドよりも1試合消化が多いことを考えると非常に苦しい立場だ。4月29日にはユナイテッドとの大一番も残している。ELを戦いながら、リーグ戦でも最大限の集中力を維持する必要がある。
マンチェスター・ユナイテッド
チェルシーと同じくらい厳しい立場にあるのがユナイテッドだ。4位アーセナルとは勝ち点2差をつけられている。この時期、このレベルにおける勝ち点2差は小さいようで大きい。25日はマンチェスター・シティ戦、29日はチェルシー戦も控えており、厳しい相手を残している点も難しくさせるだろう。EL優勝により2シーズン前はCL出場権を獲得したが、今シーズンはその道も絶たれている。来シーズンも欧州最高峰の舞台に立つためには、並外れた努力が必要となるだろう。
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