アジア

アジア1熱いスズキカップ。対戦国から見たマレーシア代表

マレーシア代表のポゼッションを基本として攻撃的なフットボールは国内のみならず、多くの地域のサッカーファンを魅了している。AFFスズキカップ準決勝ではタイ代表に勝利するなど、急速な発展を遂げているマレーシア代表。今回はスズキカップ決勝で激突するベトナム代表目線からご紹介する。

トラン・ティエンの見解(FTベトナム副編集長)

強み:マレーシア代表はタン・チェン・ホー監督の下、はるかに攻撃的なスタイルのチームに変貌を遂げている。今大会でもすべての試合で試合の主導権を握っている。

弱点:魅力的な攻撃に対して、マレーシア代表の守備力には不安が残る。グループステージや、タイ代表との準決勝ではあまりにもあっさりとゴールを許している。


オッブ・ディーワジンの見解(FTタイ編集部)

強み::マレーシア代表の強みは彼らのサポーターだろう。彼らはホームの試合で大きなアドバンテージを抱えている。裏を返せば、ホームの決勝1stレグで勝利できなかった場合、苦しい展開になるだろう。もう一つの強みで言えば、ファリザル・マーリアスの存在も大きい。彼が正GKになったことで、高い最終ラインの裏のスペースをしっかりとケアできるようになった。

弱点:やはり彼らが抱える問題は、深い位置でのディフェンスだろう。タイ代表戦でCBのアイディル・ザフアンが負傷したことも大きい。彼の代わりに起用されたイルファン・ザカリアは非常に不安定なパフォーマンスで、不安材料となっている。


スティーブン・デニスの見解(FTインドネシア編集部)

強み:狂信的なサポーターの前で戦う彼らは実に強力だ。士気の高さは間違いなく東南アジア最高だろう。タイ代表を破ったことで、大きな自信もついたはずだ。彼らの精神面は非常にいい環境にあると言える。また、グループステージでベトナム代表に1度敗れているのも大きい。彼らは敗戦から学ぶ時間を与えられている。

弱点:タイ代表とのスコアレスに終わった試合で彼らの問題点は明らかとなった。決勝戦でベトナム代表DF陣がノルシャフルルの動きと、2列目からのパスを遮断できれば、マレーシア代表を苦しめることになるだろう。マレーシア代表にはプランBが必要になる。ディフェンスラインも集中が必要だ。オウンゴールや7分での失点を繰り返すわけにはいかない。


名前:菊池大将
趣味:サッカー観戦、映画鑑賞、読書
好きなチーム:ACミラン
幼少期に父親の影響でミランが好きになりました。アイドルはシェフチェンコ。パッション、データ、経済、カルチャー、サッカーの持つ様々な表情を見るのが好きです。よろしくお願い致します!

筆者記事一覧