北海道コンサドーレ札幌は4日に行われたJ1リーグ第31節・ベガルタ仙台戦で勝利を飾っている。
この試合では両チームともにカウンターから何度も決定機を迎える展開となったが、74分にコンサドーレのMF三好康児がベガルタ守備陣のミスを突く形で先制ゴールを挙げる。
しかしその直後の76分にベガルタがPKを獲得。同点のチャンスを迎えたものの、GKク・ソンユンのビッグセーブに阻まれた。その後も両チームともに最後までゴールへ向かう姿勢を見せたが、試合は1-0と札幌が勝利を飾っている。
試合後の記者会見に応じたコンサドーレのミハイロ・ペトロビッチ監督は「ベガルタ仙台はやはり非常に手強い対戦相手だった。ただ選手たちは試合開始から『絶対に勝つぞ』という姿勢をピッチ上で表現してくれた」と試合を総括。
内容に関しては「前半から主導権を握り、そして数多くのチャンスを作った。ただそのチャンスを得点につなげることができないまま試合が進んだ。後半に入っても我々がチャンスを作ることが多かったと思う」
「選手たちにとっては決して簡単な戦いではなかった。チームとして初めて3位の座を争う状況の中で試合に臨むことは無かったと思う。ただそれでもやるべきことを試合を通じて選手たちはやってくれたと思う」
「選手たちは非常に速いテンポで最後まで試合を進めていた。非常に多くのパワーを使って勝利をつかみ取ったし、我々の勝利に値する内容だったと思う」と述べている。
そして来季AFCチャンピオンズリーグ出場権確保に向けては「試合数が(各クラブともに)揃った中で3位で終えることができた。残りリーグ戦3試合はすべて厳しいものとなるだろう。ただ選手たちはどのチームが相手でも勝利できるだけのものがあることを示してくれた。今後もチーム一丸となって戦いたい」と手応えを覗かせるとともに残り3試合へ集中する姿勢を示している。
またこの一戦では後半アディショナルタイム90+6分にコンサドーレが自陣でボールを奪い鋭いロングカウンターを展開し、ハーフウェーラインを越えてスペースが空いていたサイドへ展開した時に終了のホイッスルが鳴っている。
その試合終了後のホイッスルがなったときの心境について問われると「私はあまりレフリーの方については言及したくないが、あと5秒待ってもらえれば我々のカウンターの形でシュートまではいけたのかなという私の思いがある。それは今日足を運んできてくれた多くのサポーターにとっても、もちろんサッカーを見る楽しみがある」
「逆に負けているチームのコーナーキックの場面ですでに目安としているアディショナルタイムを過ぎている場合、多くのレフリーがそのコーナーキックを蹴らせるだろう。そしてそのコーナーキックでクリアされたら、その時点でホイッスルが吹かれるだろう」
「同じ基準で吹かれるのであれば、負けているチームがコーナーキックを蹴る前にホイッスルを吹いても良いだろう」とコメント。レフリーの試合終了のホイッスルのタイミングに公平性を求めているようだ。
ただ最後は「今日の試合もこれだけ多くのサポーターに来て頂いて非常に感謝している。私自身も、そしてクラブとしてもこれだけ多くのサポーターが来てくれるとは思っていなかったので、非常にうれしい。この勝利は半分は選手たちがつかみ取ったものであり、半分はサポーターがつかみ取ったものだ」と札幌ドームに詰めかけた約24000人のサポーターに対して感謝の意を伝えた。
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