Jリーグ

大混戦のJ1残留争いから波乱含みの天皇杯まで。今季残りのJリーグの見どころは?

湘南ベルマーレの初優勝で幕を閉じたYBCルヴァンカップ。ここからJリーグもいよいよ佳境を迎えることとなる。今回はリーグ戦のみならず天皇杯、AFCチャンピオンズリーグなど残り試合での見どころを紹介する。


J1リーグ優勝争い

1位:川崎フロンターレ(勝ち点60)
2位:サンフレッチェ広島(勝ち点56)
3位:FC東京(勝ち点46)

シーズン序盤は昨季残留争いに巻き込まれていたサンフレッチェ広島の独走かと思われていたものの、川崎フロンターレが選手層の厚さを武器にリーグ中断明け以降、急速に勝ち点を積み重ねると、現在は広島に4ポイントつけて首位に立っている。両クラブともに天皇杯やAFCチャンピオンズリーグが残っていない。川崎フロンターレのクラブ史上初の連覇達成にかかる期待の声は日を追うごとに大きくなっている。


J1リーグ来季AFCチャンピオンズリーグ出場権争い

3位:FC東京(勝ち点46)
4位:鹿島アントラーズ(勝ち点46)
5位:浦和レッズ(勝ち点45)
6位:北海道コンサドーレ札幌(勝ち点45)
7位:セレッソ大阪(勝ち点44)
8位:清水エスパルス(勝ち点43)
9位:ベガルタ仙台(勝ち点42)

公式戦残り4試合であることを踏まえると、川崎と広島の来季AFCチャンピオンズリーグ出場はほぼ確実と考えて良いだろう。過密日程もタイトル奪取へ執念を見せる鹿島、夏以降本来の攻撃力を取り戻している浦和が軸となり7クラブで争う構図となっている。


J1リーグ残留争い

13位:湘南ベルマーレ(勝ち点36)
14位:名古屋グランパス(勝ち点34)
15位:ジュビロ磐田(勝ち点34)
16位:サガン鳥栖(勝ち点33)
17位:柏レイソル(勝ち点33)
18位:V・ファーレン長崎(勝ち点29)

今季の残留争いのハードルが非常に高いことは確かである。最下位の長崎がここまで稼いでいる勝ち点「29」は例年だと残留圏内ではあるが、名古屋やG大阪が大型連勝で勝ち点を積み重ねたことにより混沌としている状況だ。


J2リーグの来季J1昇格争い

1位:松本山雅(勝ち点70)
2位:大分トリニータ(勝ち点69)
3位:FC町田ゼルビア(勝ち点68)
4位:東京ヴェルディ(勝ち点66)
5位:アビスパ福岡(勝ち点65)
6位:大宮アルディージャ(勝ち点64)
7位:横浜FC(勝ち点64)

J1リーグの残留争いと同様、こちらも例年と比較するとハイレベルなものとなっている。今日の大分対松本はJ1自動昇格権争いを大きく左右する一戦となるだろう。また3位の町田が1試合多く残している点も今後どのような影響を与えるのか注目したいところだ。


AFCチャンピオンズリーグ決勝

1stレグ:鹿島アントラーズ(日本)対ペルセポリス(イラン)
会場:県立カシマサッカースタジアム 11月3日15:00キックオフ

2ndレグ:ペルセポリス(イラン)対鹿島アントラーズ(日本)
会場:アザディ・スタジアム 日本時間11月11日0:00キックオフ

クラブ創設以来、AFCチャンピオンズリーグ初制覇を狙う鹿島ではあるが、6日にJ1リーグ・柏戦が組み込まれたことにより、過密日程による影響が懸念されるところだ。これに加え、テヘランでの2ndレグはこれまでに経験したことのないような完全アウェイの中で行われる可能性が高いことから、なるべく1stレグでアドンバンテージを手に入れたいところだ。


天皇杯準決勝

浦和レッズ対(鹿島アントラーズとヴァンフォーレ甲府の勝者)
会場:県立カシマサッカースタジアム 12月16日13:05キックオフ

ベガルタ仙台対モンテディオ山形
会場:ユアテックスタジアム仙台 12月16日15:05キックオフ

準々決勝では山形が川崎に3-2で勝利したことが大きな話題を呼んでいた。その山形は仙台との「みちのくダービー」に臨む。そして浦和は準決勝で再びライバル関係にある鹿島と激突する可能性がある。