
大会:チャンピオンズリーグ
カード:パリ・サンジェルマンvsナポリ
スコア:2-2
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審

マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):アンヘル・ディ・マリア
プレーエリア的に、自身の良さがあまり活きない時間が続いたディ・マリア。それでも、中盤で自身がボールを運ぶことで、厄介なナポリの中盤を数回はがすことに成功した。試合終盤にはムサ・ディアビが投入されたことで、左ワイドから解放。自身お得意のエリアから素晴らしい同点弾を叩き込んだ。
ザ・ハード・ワーカー(THW):アラン
試合終盤まで運動量を落とさず、PSGの中盤及び最前線にプレッシャーを与え続けた。ボール奪取は圧巻の一言。彼がいなければ中盤での主導権を明け渡していただろう。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):エディンソン・カバーニ
決定機を外し続け、試合を難しいものにしてしまった。周囲の選手とのタイミングもかみ合っておらず、クロスなどにオフサイドポジションで待つことが多かった。

PSGの攻撃vsナポリの守備
4-3-3で試合に入ったPSGは最終ラインにマルコ・ベッラッティ、もしくはアドリアン・ラビを加えた3人でナポリのプレスを回避に。フアン・ベルナトを常に高い位置に配置し、サイドでの優位性を保とうとした。対するナポリは4-4-2の守備ブロックで応戦。リバプール戦のように、マリオ・ルイを高い位置に置くことで前線の3枚を最終ラインの守備力が高い3人で封じ込めようとした。
リバプール戦と違いがあったのは、PSGに高いレベルで自身でボールを運べる選手がいたこと。アランとファビアン・ルイスの運動量で、多くのボールを回収したナポリだが、PSGもネイマールやディ・マリアがポジションを入れ替えながら、2列目へのパスコースを作り出した。それでも、ムバッペの立ち位置で守備の基準を変えるクリバリの判断は流石。ルイもムバッペのパスコースを切りながら、ムニエに対して粘り強さを見せた。
後半はサイドの幅と、ナポリのプレスを回避すること、そして、前線の3枚の距離感を近くしてナポリの中盤を食いつかせ、サイドバックを中央に引き付けることでサイドのスペースを作り出し主導権を握りかけたPSG。ナポリも布陣が変わってから10分ほどは有効な手立てを見つけることができなかった。
しかし、ピエトル・ジエリンスキを投入し、4-2-3-1、4-2-4、4-3-3を使い分けながら、最終ラインへのプレッシャーを強めることで、徐々に改善。バイタルを空けていた点が気になったが、最終的にそこから失点を喫した。
PSGは3バックに変更してから左のワイドにディ・マリアを配置していたが、ディアビの投入でディ・マリアを中央に戻した。これにより、ナポリの中盤をいなしながら、近い距離間でスペースを作り出すことに成功。同点弾にもつながっている。

ナポリの攻撃vsPSGの守備
基本的に4-4-2で、カジェホンとルイは通常よりも高い位置を取ることで、PSGのディフェンスに負担を与えたナポリ。4バックのPSGに対してファビアンがハーフスペースを上手に使い、マレク・ハムシークがボールを裁きながら、ロレンツォ・インシーニェがタイミングを見て組み立てに参加することで、PSGにボールの取りどころを絞らせなかった。
PSGは前線からプレスをハメに行き序盤は功を奏するものの、ナポリも徐々に慣れ始め、独特の距離感ではがされる場面が目立った。ニコラ・マクシモビッチを空けていたことで、プレスの回避に使われてしまった。
後半にPSGは3バックを採用。ナポリはのビルドアップに対してマンマーク気味ですべてのコースを消すことで、ロングボールを蹴らせることに成功した。PSGは距離感が改善され、ロスト後の再回収にリズムが生まれた。ただ、ナポリもPSGの最終ラインに4~5人でプレスをかけることでショートカウンターを実現させた。

PSG監督:トーマス・トゥヘル
ナポリの中盤のクオリティに対して、ラビオやベッラッティを組み立てに参加させ、対策を講じてきたトゥヘル。ディ・マリアとネイマールの使い方は普段の戦い方と同様だった。ナポリの時間が多い試合の中で、徐々に修正を加える能力は流石。1つあるとすれば、ムサ・ディアビの投入はもう少し早くてもよかったかもしれない。

ナポリ監督:カルロ・アンチェロッティ
豊富なタレントを擁するPSGに対しても、上手な立ち回りを見せた。リバプール戦の時と同様の守備陣で圧倒的なこの力を誇るPSGの攻撃陣の脅威を半減させることができたと言えるだろう。PSGの改善に対して、素早く最適解を出していたがディ・マリアが中央でプレーし始めた後半の終盤はもう少し警戒が必要だった。

主審:フェリックス・ツバイヤー
ペナルティエリア内での際どい判定が多かったが、冷静に裁ききった。誤審と呼べるようなミスもなく、ビッグマッチの中でいい意味で目立たない存在だった。


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