著者:チェーザレ・ポレンギ(@CesarePolenghi)
1.圧倒的な選手層
今季のユベントスは信じられないほど素晴らしい選手層を誇っている。ゴンサロ・イグアインに替えてクリスティアーノ・ロナウドを獲得したことについては議論を巻き起こしたが、2年前カーディフでCL決勝を戦ったチームから若返りを図り、ジャンルイジ・ブッフォンはボイチェフ・シュチェスニーに、ダニエウ・アウベスはジョアン・カンセロに代わっている。さらに、直近2シーズンでドウグラス・コスタ、フェデリコ・ベルナルデスキ、エムレ・ジャンを獲得。チームの主力選手を失っていないという事実も加えれば、驚異的なアップグレードを続けていると言えるだろう。要するに、過去数年間で最も強化に成功したクラブということだ。
2.優れた監督
マッシミリアーノ・アッレグリ監督は明らかに世界で最も優秀な指揮官の一人であり、(マルチェロ・リッピ監督以来となる)欧州カップ戦で勝利をもたらすメンタリティを持っている。ユベントス監督就任1年目にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝でレアル・マドリードに勝利した。これはレアル・マドリードにとって、過去5年間のCLで唯一の黒星となっている。また、アッレグリ監督はCLの22試合で12勝を記録。半分以上の試合で勝利を収めていることになる。
3.ライバルの不調
レアル・マドリード、バルセロナ、バイエルン・ミュンヘンといったリーグを支配している欧州のライバルクラブは、今季の開幕スタートダッシュに成功したとは言えない。彼らは夏の移籍市場で試合に大きく影響を与えられる選手を獲得できなかった。ルカ・モドリッチ、リオネル・メッシ、アリエン・ロッベンといったいまだにチームを勝利に導ける選手は保有しているが、彼らは近年見せているようなトップフォームでフルシーズンを戦い抜くことは難しいだろう。
4.国内リーグの競争力
プレミアリーグのクラブは厳しい国内の競争に直面するはずで、春が訪れても国内リーグで高い競争力が維持されるはずだ。逆にセリエAのユベントスとリーグ1のパリ・サンジェルマンは、国内に比較的ライバルが少ない。UEFAチャンピオンズリーグにエネルギーを投入して戦うことが出来るはずだ。
5.クリスティアーノ・ロナウド
チームを完全体に昇華させるのは近年世界最高の選手であり続けているクリスティアーノ・ロナウドだ。勝つために何が必要かを熟知し、不足を補うことが出来ると過去3シーズンで証明している。また彼が持つタイトルへの終わりなき渇望と、新たな挑戦は、ユベントスに欠けていた最後のピースを埋め、自身3つ目のクラブで通算6度目のビックイヤー獲得に繋がるだろう。
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