大会:プレミアリーグ
カード:チェルシーvsリバプール
スコア:1-1
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審
マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):エデン・アザール
異次元の活躍を見せたアザール。ミッドウィークのカラバオ・カップに続いて貴重な得点を挙げた。厳しいタックルを受ける中でも常にボールを引き出し、チームを牽引した。
ザ・ハード・ワーカー(THW):フィルジル・ファン・ダイク
空中戦の強さはこの試合でも圧巻で、ジルーに仕事をさせないだけでなく、コーナーキックではターゲットとして常に相手に脅威を与えた。安定したパス出しと素早いカバーリングでチームに安定感をもたらした。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):モハメド・サラー
右のハーフスペースでボールを引き出し、何度もチャンスを迎えたものの、珍しくシュート精度を欠いてゴールには至らず。フィルミーノへのパスがズレるシーンも2度はあった。
チェルシーの攻撃vsリバプールの守備
チェルシー:5番のジョルジーニョを中心にCBからパスをつないで10番のアザールが崩す。相手の高いDFラインの裏を狙いながら、18番のジルーのポストプレーで中盤の選手が前向きでボールに絡む。
リバプールのボールを奪ってから、プレスをかいくぐってカウンターを仕掛けることで多くのチャンスを作った。
リバプール:9番のフィルミーノが相手CBのどちらかにアプローチをかけ、空いているもう一方には近い方のWGがアプローチをかけてボールを奪いに行く。攻撃時はアンカーの位置にいる14番のヘンダーソンが、ジョルジーニョのところまで出て行ってボールを受けさせない。
DFラインが高く、何度も裏をとられてピンチを迎えたが、足の速い12番のゴメス、4番のファン・ダイク、GKのアリソンの存在のおかげでそれも最小限に抑えられた。
リバプールの攻撃vsチェルシーの守備
リバプール:3トップだけで完結させることが多い。両方のハーフスペースにそれぞれ11番のサラーと10番のマネが陣取り、相手ゾーンのシームを突いてボールを前進させる。
7番のミルナーと66番のアーノルドの精度の高いクロスボールは武器で、この試合でもチェルシーに問題をもたらした。
チェルシー:ジルーがファン・ダイクの前に立ち、17番のコバチッチがゴメスに対してアプローチ。両WGは基本的には自分のゾーンから出て行かず、4-4-2に近い守備隊形になる時間は長かった。
サイドに流れるフィルミーノに対して2番のリュディガーがついていく場面もあったが、CBも基本的には最後まで自分のゾーンを守る。その影響でCBとSBの間に空いたスペースを突かれることが多々あった。
チェルシー監督:マウリツィオ・サッリ
この試合もアザールのゴールで先制するも、89分にスタリッジのゴールで同点に追いつかれて勝ち点2を落とした。
監督就任からまだリーグ戦を7試合しか戦っていないにもかかわらず、チームは見事に機能している。愛弟子ジョルジーニョの存在は大きく、セリエA経験者のリュディガー、アロンソの存在も心強いだろう。しかしモラタの起用法には少し苦戦している様子であり、冬に移籍を容認する可能性は高そうだ。
リバプール監督:ユルゲン・クロップ
チャンスは作れており、いつものサラーであれば決めていたシーンは多かっただけに、クロップのプランが悪かったわけではないことは確かだ。後半から投入したシャチリ、ケイタ、スタリッジはそれぞれがチームにとってプラスに作用していた。
連戦が続く中で、ファン・ダイクの負担は今後より大きくなってきそうだ。存在感が抜群であるだけに、彼を休ませることができるような計画は、重要度が増してくるだろう。
主審:アンドレ・マリナー
コーナーキックをミスジャッジする場面などもあったが、全体的にみて安定したレフェリングだった。イエローカードも2枚に抑え、荒れた試合にすることはなかった。
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