大会:セリエA
カード:ユベントスvsナポリ
スコア:3-1
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審
マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):クリスティアーノ・ロナウド
2アシストの活躍。少し降りてからのボール運び屋、サイドでの仕掛けは圧巻。彼1人でナポリの守備陣を破壊した。周囲の選とのポジションの入れ替えもスムーズで、ユベントスの攻撃を滑らかなものにした。
ザ・ハード・ワーカー(THW):マリオ・マンジュキッチ
2ゴールの活躍。やはりゴール前でのポジショニングの取り方は抜群で、しっかりとディフェンダーのマークを外した。これまでの経験からくるプレーの幅も広く、サイドに流れてもしっかりと仕事をこなした。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):マリオ・ルイ
後半の早い時間に退場し、試合を壊した。特別厳しくいかなければいけない場面でもなく誤った判断と言えるだろう。パウロ・ディバラ、ジョアン・カンセロとの勝負にも敗れ続けた。
ユベントスの攻撃vsナポリの守備
序盤はメルテンスとインシーニェでピアニッチのマークを受け渡しながら押し込んでくるナポリに対して、ボール奪取からディバラが素早くパスコースを作り出してカウンター。そこから徐々にプレス位置を高くして逆にナポリを押し込む時間を長くし始める。素早いサイドチェンジ(横方向のパス)でナポリのマークを曖昧にしたところで縦につけ、素早い展開から攻撃を仕掛けた。
1点目は素早い展開からC・ロナウドの個の力で先制。マンジュキッチのポジショニングも良かった。ナポリとしては、カリドゥ・クリバリがエムレ・ジャンに引っ張られたのが痛い。マークの基準を明確にするべきだった。
また、ユベントスは局所的なポジションチェンジを行うことでナポリのマークを曖昧にすることに成功。特にカンセロとジャンのポジションの入れ替えは効果的だった。
後半も人を入れ替えながら、マテュイディに幅を取らせロナウドを中央に。この形でロナウドが2枚を引きはがしシュートを放ったところから2点目を奪取。ナポリとしては頭を抱えたところだろう。最後はセットプレーから3点目。数的有利の中、冷静にボールを回しながら試合を殺しにかかった。
ナポリの攻撃vsユベントスの守備
4-4-2を基本としながらも人を入れ替えながら、インシーニェは低めのポジションを取って後ろの列からの追い越しなどでユベントスのマークをかわしに行ったナポリ。サイドバックが高い位置を維持することで、ユベントスを押し込み、そこからのプレスでボールを奪って先制に成功する。
ユベントスとしても、マレク・ハムシークにはマンジュキッチを当て、要所には警戒していたが、マークの受け渡しが追いつかなかった。その後もナポリはジエリンスキを絞らせ、パスコースを増やしながら攻めるも、サイドの主導権を渡したことで押し返される。
ロングボールではじき返すも、メルテンスとインシーニェでは収まりきらず苦しい展開が続いた。その後も人を入れ替えながら時折チャンスを作るものの、ロストの仕方が悪くユベントスに有利な形でカウンターをさせる回数が増えていった。
1人減ってからは4-3-2、もしくは3-3-3で攻撃を組み立て、クリバリも積極的に前方に顔を出すも数的不利には抗えなかった。ユベントスもピアニッチのポジショニングが抜群で、ナポリにスキを見せなかった。
ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ
クリスティアーノ・ロナウドとそれぞれの選手の過去の経験値を上手く使いながら活かし切った試合。先制されてからも焦るそぶりはなく、チャンピオンズリーグのタイトルを狙うクラブらしいフットボールを展開した。
ナポリ監督:カルロ・アンチェロッティ
前節と同じく4-4-2を採用。前任者マウリツィオ・サッリの良いところを残しつつ、自身の色も混ぜていくのは流石。先制に成功したところも評価できるだろう。ただ、ゾーンなのかマンツーなのかというところのルールを明確にしたほうがいいかもしれない。最後の部分を選手の判断に任せているように見えた。
主審:ルカ・バンティ
全体としてファウルを流す場面が目立った。イエローカードの基準についてもあいまいな部分があったが、マリオ・ルイへの2枚目のイエローカードは正しいものだった。
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