クラブの象徴であるスタジアムだが、命名権を企業側に販売し、資金を調達する1つの手段にもなっている。今回は企業が命名権を持っているスタジアム、ブンデスリーガ編をご紹介する。
アリアンツ・アレーナ
使用クラブ:バイエルン・ミュンヘン
命名権取得企業名:アリアンツ
分野:保険会社
ドイツ最大の保険会社であるアリアンツが命名権を保有している。外は特殊な半透明フィルムで覆われており、赤色・青色・白色といった色に自由に染めることができる。また、スタジアムは音響効果を考えて設計されており、より応援の声が響くようになっている。
ジグナル・イドゥナ・パルク
使用クラブ:ボルシア・ドルトムント
命名権取得企業名:ジグナル・イドゥナ
分野:生命保険会社
ドイツの大手生命保険会社であるジグナル・イドゥナが2005年から命名権を保有している。このスタジアムの名物はなんといってもホーム側ゴール裏スタンド。全て立ち見席であり、このスタンドだけで22,000人を収容できる。俗に「黄色い壁」と呼ばれている。
フェルティンス・アレーナ
使用クラブ:シャルケ
命名権取得企業名:フェルティンス
分野:飲料製造(ビール)
このスタジアムがあるゲルゼンキルヘンが地元であるフェルティンスが2005年から命名権を保有している。最大の特徴はなんといっても屋根から吊り下がる四面式のビジョンとスタジアムの地下には巨大なビールタンクがあること。なんとそのビールタンクからスタジアム全体にパイプラインが張り巡らされているため、観客はスタジアム内のどこでも新鮮なビールを堪能することができる。
コメルツバンク・アレーナ
使用クラブ:フランクフルト
命名権取得企業名:コメルツ銀行
分野:金融業
ドイツのメガバンク(巨大銀行)であるコメルツ銀行が2005年に命名権を取得し、現在まで保有している。周辺にはスイミングプールやテニスコートなどのスポーツ施設が隣接している。また、スタジアムの屋根はフェルティンス・アレーナと同様に開閉式になっている。
オペル・アレーナ
使用クラブ:マインツ
命名権取得企業名:オペル
分野:自動車会社
オペル・アレーナはドイツ・ラインラント=プファルツ州・マインツにあるサッカースタジアム。マインツのホームスタジアムとして使用されている。フランスの金融保険会社コファスが命名権を取得していたが、2016年より自動車会社・オペルが取得し「オペル・アレーナ」の名称となった。
メルセデス・ベンツ・アレーナ
使用クラブ:シュトゥットガルト
命名権取得企業名:ダイムラー
分野:自動車会社
2008年にシュトゥットガルトに本社を置く自動車メーカーダイムラーのブランドであるメルセデス・ベンツの名が冠せられた。元々陸上トラック付きのスタジアムであったが、2009年夏にスタートした改築工事により、陸上トラックを廃止。同時に41,000人から60,000人へと収容人数も大幅に増え2011年にリニューアルされた。
ライン・ネッカー・アレーナ
使用クラブ:ホッフェンハイム
命名権取得企業名:ヴィルソル
分野:再生可能エネルギー事業
2009年1月に完成したライン・ネッカー・アレーナは、太陽光発電や風力発電などを中心とした再生可能エネルギー事業を展開しているヴィルソルが2011年に命名権を取得している。
インパルス・アレーナ
使用クラブ:アウクスブルク
命名権取得企業名:インプルス
分野:金融マネジメント
2009年に完成したインパルス・アレーナは、アウクスブルク近郊のゲルストホーフェンに本社を置くインパルスが命名権を取得しており、スタジアム収容人数を拡大させる計画が浮上している。
AWDアレーナ
使用クラブ:ハノーファー
命名権取得企業名:AWD
分野:金融関連
1954年に完成したニーダーザクセンシュタディオンはハノーファーの本拠地であり、2002年にドイツの金融関連企業であるAWDが命名権を取得している。
コメントランキング