現在インドネシアで行われているアジア大会。将来有望な若手選手が切磋琢磨する中で、経験豊かなオーバーエイジのセンスたちが違いを生むことも多くある。そこで今回は、各国のA代表でプレー経験があるような経験豊富な選手たちを紹介する。
スリヤ・シングムイ
国:タイ
年齢:23歳
クラブ:チェンライ・ユナイテッド
ポジション:左SB
A代表キャップ数:4
監督のワラウート・スリマカはチームにオーバーエイジを含めないことを決断したが、チームの中にはA代表での経験がある選手いる。スリヤ・シングムイもその一人で、左SBはすでにキャティサック・セーナームアン監督時代と、ミロヴァン・ライェヴァツ監督時代にトップチームでプレーした経験を持つ。
ハードワーカーであり知的な左SBは、無謀なチャレンジをすることはない。クロスの精度が高く、90分間上下動を繰り返せるスタミナを持っている。常に合格点以上の働きを見せる選手だ。
チェンロプ・サンパオディ
国:タイ
年齢:23歳 23
クラブ:ムアントン・ユナイテッド
ポジション:FW
A代表キャップ数:1
タイのチームにおいて、サンパオディ、ケビン・ディーロムラン、スパチョク・サラチャット、チャイヤワト・ブーランは全員A代表で1キャップを記録している。しかし全てのユースカテゴリーにおいて、30以上のキャップ数と20ゴールを決めているサンパオディに勝る経験を持つ選手はいない。サンパオディはワラウート・スリマカ監督のお気に入りの選手のひとりであり、キャプテンとして2017年のドバイ・カップ、2016年のネイションズ・カップ、2015年と2017年の東南アジア大会で優勝を経験している。
闘争心の強いストライカーであるサンパオディは、スピードとパワーを兼ね備え、強烈な右足も持っている。
ラジル・ガザリ
国:マレーシア
年齢:26歳
クラブ:ケダ
ポジション:右SB/右WB
A代表キャップ数:10
もともとウィングの選手だったガザリは、2013年にケダに移籍すると、SBにコンバートされた。それからというもの、マレーシアで最も信頼できる右SBのひとりに成長し、ジョホール・ダルル・タクジムへの移籍も噂されていた。しかしラザニはケダに残り、チームにとって不可欠な存在になった。
ラザニはウィングでのプレー経験を持っていることから、攻撃参加の得意な素早い選手だ。時折攻撃的に振る舞いすぎてその裏をとられるが、彼のスピードは帰陣の速さにもつながっている。彼の右足から放たれるクロスには要注意だ。
ステファノ・リリパリー
国:インドネシア
年齢:28歳
クラブ:バリ・ユナイテッド
ポジション:アタッキング・ミッドフィールダー
A代表キャップ数:12
2011年にインドネシア国籍を得ると、2013年に代表入り。2016年のスズキカップのメンバーに選ばれ、決勝戦に進出した。リリパリー自身も大会で2ゴールを挙げている。
リリパリーはアタッキング・ミッドフィールダーにもかかわらず、多くのゴールを決める選手だ。ゴールへのビジョンを持っており、今シーズンのリーグ戦ですでに10ゴールを決めており、最も「生産力」のあるミッドフィールダーだと言える。若い選手が戦うアジア大会において、彼は頼れる存在になるはずだ。
エバン・ディマス
国:インドネシア
年齢:23歳
クラブ:セランゴール
ポジション:セントラル・ミッドフィールダー
A代表キャップ数:15
彼は2013年に行われたAFF U-19トーナメントのメンバーであり、A代表で数試合プレーしたのち2017年にU-23代表に昇格した。
フィルマン・ウティマが引退した後、インドネシアで最高のプレーメイカーとの呼び声高い。彼はロングパスのスペシャリストで、テンポを変えることのできる選手だ。彼は優秀なゴールスコアラーでもあり、後ろからスペースに飛び込んでチャンスに絡む。
グエン・アン・ドゥク
国:ベトナム
年齢:32歳
クラブ:ベカメックス・ビンズオン
ポジション:FW
A代表キャップ数:27
アン・ドゥクはチーム最年長の選手だ。そして2005年からA代表でプレーする経験豊かな選手である。昨シーズンは17点を決めてリーグ得点王に輝き、2006年には23歳以下として、2010年にはオーバーエイジとしてアジア大会に参加した。
彼は典型的なターゲットマンであり、強力なヘディングを武器としている。PK職人としても有名だ。
グエン・バン・クエット
国:ベトナム
年齢:27歳
クラブ:ハノイ
ポジション:FW/アタッキング・ミッドフィールダー
A代表キャップ数:50
若い頃から有名だったバン・クエット。2011年からA代表でプレーしている。彼は2013年と2016年にリーグ優勝を果たしたハノイの中心メンバーだ。優れたテクニックとビジョンを持ち、2015年に行われたマンチェスター・シティとの試合で唯一得点を挙げた選手でもある。バン・クエットにとって初めてのアジア大会だ。
彼はミッドフィールダーならばどこでもこなせる選手だが、ストライカーとしてもプレーすることができる。
バドロル・バクティアル
国:マレーシア
年齢:30歳
クラブ:ケダ
ポジション:アタッキング・ミッドフィールダー/右MF
A代表キャップ数:55
バドロルはマレーシアで最も優れたミッドフィールダーのひとりであり、U-23とA代表の監督であるオン・キム・スウィーのお気に入りでもある。ケダのキャプテンであるバドロルはワンクラブマンであり、ユース時代から今までケダでプレーしてきた。
創造性豊かなプレーメイカーであり、素晴らしいビジョンとパス能力を持っている。主にセントラル・ミッドフィールダーとしてプレーするが、彼の持つスピードと精度の高いクロスにより、時折サイドでもプレーする。セットプレーの名手でもある。
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