イングランドやイタリアほどの高額移籍は少ないブンデスリーガでも、移籍金の高騰にしたがってここ数年でクラブの移籍金最高額を更新したクラブは多い。強豪から昇格組まで、各クラブが史上最高額をつぎ込んだ10人をご紹介しよう。
ボルフスブルク:ユリアン・ドラクスラー(2015年)
移籍金:3600万ユーロ(約45億5000万円)
フォルクスワーゲンのサポートを受け潤沢な資金を持つボルフスブルクは、2015年にシャルケの若き才能に大金をつぎ込んだ。しかしドラクスラーはクラブと良好な関係を築くことはできず、わずか1年半後にパリ・サンジェルマンへと移籍している。
ホッフェンハイム:アンドレイ・クラマリッチ(2016年)
移籍金:1050万ユーロ(約13億3000万円)
母国クロアチアでの活躍後、レスターでくすぶっていたクラマリッチ。ホッフェンハイムは半年間のレンタルとその後の完全移籍に、クラブ史上最高額を費やした。この投資は成功し、攻撃の中心選手として2年半でリーグ戦33得点を挙げる活躍を見せている。
ボルシア・メンヒェングラートバッハ:アラサン・プレア(2018年)
移籍金:2300万ユーロ(約29億円)
ボルシア・メンヒェングラートバッハは今夏の新戦力としてニースで昨季16ゴールを挙げたプレアを獲得し、クラブの移籍金最高額を更新した。世代別のフランス代表にも選出されてきた25歳は、今季の注目選手の一人だ。
シャルケ:ブレール・エンボロ(2016年)
移籍金:2250万ユーロ(約28億4000万円)
2年前の夏、シャルケは19歳ながら既にバーゼルでリーグ通算21得点を挙げていたエンボロの才能に大きな投資をすることを決めた。1年目は故障に苦しんだが昨季は出場機会を増やし、今後の飛躍が期待される。
ライプツィヒ:ケビン・カンプル(2017年)
移籍金:1800万ユーロ(約22億8000万円)
ここ数年で急速な成長を遂げているライプツィヒの最高額選手は、昨年レバークーゼンから獲得したスロベニア代表MFカンプル。チームの中盤に欠かせない選手となっている。
バイエルン・ミュンヘン:コランタン・トリッソ(2017年)
移籍金:4150万ユーロ(約52億5000万円)
トリッソは昨年夏リヨンからバイエルンに加入し、ブンデスリーガ史上最も高額な選手となった。フランス代表のW杯制覇にも貢献した24歳は、ドイツ王者の未来を支える存在だ。
ブレーメン:デイビー・クラーセン(2018年)
移籍金:1350万ユーロ(約17億円)
今季から日本代表FW大迫勇也が所属するブレーメンの最大の補強は、今夏エバートンから獲得したオランダ代表MFクラーセン。プレミアリーグでは期待外れに終わった25歳は、大きな期待を背負うことになる。
ドルトムント:アンドレ・シュールレ(2016年)
移籍金:3000万ユーロ(約37億9000万円)
2014年W杯優勝メンバーのシュールレは、ボルフスブルクから5年契約の大型移籍で加入した。しかし2シーズンで金額に見合うだけの活躍を見せることはできず、今夏フラムに2年間レンタル移籍することが発表された。
ニュルンベルク:長谷部誠(2013年)
移籍金:250万ユーロ(約3億2000万円)
今季から1部に復帰するニュルンベルクのクラブ史上最高額選手は、5年前にボルフスブルクから加入した長谷部誠だ。しかし負傷に苦しんだ長谷部はリーグ戦14試合出場にとどまり、クラブは2部に降格。日本代表のキャプテンは1年でフランクフルトに移った。
デュッセルドルフ:マービン・ドゥクシュ(2018年)
移籍金:210万ユーロ(約2億7000万円)
6シーズンぶりに1部に復帰したデュッセルドルフは今夏、ホルシュタイン・キールで2部得点王に輝いたデゥクシュを獲得し移籍金記録を更新した。それでもその金額は3億円に届かず、クラブの経営規模の小ささが分かる。
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