プレミアリーグはいよいよ明日開幕を迎える。新監督マウリツィオ・サッリが就任し、注目が集まるチェルシーの開幕戦はハダースフィールド・タウンだ。夏の移籍市場ではティボ・クルトゥワを放出し、ケパ・アリサバラガと契約。ナポリからジョルジーニョを補強するなど選手の入れ替えも行われた。プレシーズンでは激しいポジション競争が繰り広げられたが、どうやら印象的な活躍を見せられていない選手もいるようだ。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「プレシーズンにアピール出来なかったチェルシーの5選手」をご紹介したい。
ビクター・モーゼス
アントニオ・コンテ前監督のもとではフォーメーション(3-4-3)に適応し、2016/2017シーズンのリーグ優勝に大きく貢献するなど復活を遂げた。しかし、翌シーズンはほとんどチームに貢献することが出来なかった。
彼の試練は新監督マウリツィオ・サッリが就任して以降も続きそうだ。前監督が採用した3-4-3から4-3-3へシフトチェンジ。プレシーズン中にウイングバックから純粋なウインガーにポジションを変えたが、彼の能力を活かしきれているとは言えない。移籍期間中の国内移籍はなかったが、他リーグへの放出も全くあり得ない訳ではないだろう。
タミー・アブラハム
昨季スウォンジー・シティで貴重な経験を積みチェルシーに帰還したタミー・アブラハムは、新シーズンに向け大きな希望を抱いていただろう。ミシー・バチュアイとオリビエ・ジルーがロシアワールドカップの影響で合流が遅れたため、その間は絶好のアピール機会となるはずだった。
しかし、マウリツィオ・サッリ監督を満足することは出来なかった。プレシーズンのインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)のオリンピック・リヨン戦で先発するも無得点。チェルシーで定位置を掴むのは容易ではない。
マルコス・アロンソ
ビクター・モーゼスと同じく、マルコス・アロンソは前監督アントニオ・コンテのもとで輝きを放っていたプレイヤーだ。ボルトン・ワンダラーズ、サンダーランドといったクラブで苦渋を舐めた苦労人を2016年に前指揮官がチェルシーに導いた。すると、DF得点王を獲得し、プレミアリーグ、FAカップのタイトル獲得に貢献する活躍を見せている。
しかし、今季のプレシーズンでアロンソは良いプレーを見せられていない。昨季務めたウイングバックから4-3-3のシステムのサイドバックにポジションを変更。適応しきれていないのか、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)のインテル戦、マンチェスター・シティ戦で守備面に大きな不安を覗かせている。
ティエムエ・バカヨコ
昨夏に4000万ポンド(約59億円)の移籍金でモナコからチェルシーへ移籍。29試合の出場で、2得点を記録したが、移籍金に見合う活躍は見せられていない。非公式ではあるが、サポータから2017/2018シーズンの最悪の補強として選出されるなど、キャリアは下降線をたどっている。
マウリツィオ・サッリはバカヨコの復活を望んでいただろうが、プレシーズンでは簡単なパスミスやポジショニングミスでチームメイトを助けることは出来なかった。マテオ・コバチッチを獲得したことでますますチーム内の立場は危うくなった。ミランが獲得に興味を示しているとみられ、今夏放出の可能性も十分に残されている。
アルバロ・モラタ
アルバロ・モラタは昨夏にジエゴ・コスタの代役として、レアル・マドリードから当時のクラブ史上最高額となる移籍金6000万ポンド(約90億円)でチェルシーに加入。しかし、得点力の物足りなさは否めず、後半戦からオリビエ・ジルーが出場機会を増やしている。
マウリツィオ・サッリの就任によってストライカーの序列はリセットされ、モラタの立場は復活すると予想されていた。しかし、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)のアーセナル戦ではPKを外すなど失望のプレシーズンを過ごした。チェルシーへの忠誠心を示し、シーズンの早い段階で得点という結果を示さなければサポーターからの批判は増すばかりだろう。
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