
埼玉スタジアムで最下位の名古屋グランパスエイトに3-1で勝利し、アウェイではセレッソ大阪と1-1で引き分けた。この2試合でファンを驚かせることはなかったものの、次の2試合では素晴らしい進化を見せた。エディオンスタジアムで、首位を独走するサンフレッチェ広島を4-1で粉砕すると、もうひとつの優勝候補である川崎フロンターレを2-0で破った。
両方の試合においてリアクションサッカーを展開し、相手をおびき寄せてから素早い攻守の切り替えを利用して相手を強襲した。ほとんどの時間帯でボールをコントロールすることなく過ごし、2つの勝利を手にした。
昨シーズン王者との一戦は、決して完璧なものではなかった。ディフェンダーはたびたびミスを犯して川崎にチャンスを与えたが、相手がそれをものにできなかった。小林悠はひとりで5度のチャンスを迎え、そのうち2つは西川周作との1対1だったが、キーパーは素晴らしいセーブを見せた。
浦和の攻撃はより効果的だった。7分に日本のチームらしい、センターバックからのビルドアップで得点に結びつけた。そして後半ロスタイムには李忠成の個人技による突破で得たPKをファブリシオが決めて、川崎に対するシーズンダブルを達成。オリベイラ監督が浦和の監督に就任してからあげた初勝利も川崎が相手であり、その時のスコアも2-0だった。
オリベイラ監督は現在3-4-2-1を使用している。これはミハイロ・ペトロビッチ監督が好むフォーメーションと同じだが、アプローチは全く異なる。受動的な浦和はしっかりと機能し、最近5節で14位から7位まで順位を上げた。選手たちも自信をもってプレーできており、3位以内は狙える範囲にある。
オリベイラ監督はチームが進化を続けることを約束した。それに伴い求められる水準も上昇するだろう。リーグ上位にいるチーム相手に勝てることは証明したが、今度は、同じように受動的に戦う残留を争うチームを相手に、異なるレパートリーを見せなければいけない。次の3試合は、V・ファーレン長崎(14位)、サガン鳥栖(17位)、ジュビロ磐田(12位)だ。
著者:チアゴ・ボンテンポ
1985年生まれのブラジル人ジャーナリスト。サンパウロ在住。幼少期よりスポーツとりわけサッカーを愛する。大学時代にジャーナリズムを専攻し2011年よりブラジル『Globo Esporte』で日本サッカーを担当している。ブラジルのボタフォゴ、アーセナル、そして日本代表の熱烈なサポーターである。将来の夢は日本語を流暢に扱うこと、富士山登頂、Jリーグスタジアムを巡ること。
Twitter: @GunnerTNB
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