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植田直通のサークル・ブルッヘ入りで合計6人、ベルギーに日本人選手が急増した理由

著者:マリオ・カワタ

 今週、相次いで日本人選手のベルギーへの移籍が発表された。10日には昨年浦和レッズからドイツ2部インゴルシュタットに渡ったMF関根貴大がシント=トロイデンへレンタル移籍することが、その2日後には鹿島アントラーズの日本代表DF植田直通がサークル・ブルッヘに加入することが明らかになっている。これで現時点でベルギー1部のジュピラー・プロ・リーグに在籍する日本人選手は6人となり、ブンデスリーガの8人に迫る勢いだ。

 2000/01シーズンに遠藤昌浩氏がメヘレンに移籍して以来、元日本代表FW鈴木隆行氏がヘンクとゾルダーでプレーするなど、ベルギーは日本人選手と以前から繋がりがある。日本代表GK川島永嗣はリールセとスタンダート・リエージュで計5シーズンを過ごし、リエージュでは永井謙佑と小野裕二もプレーしている。しかし最近は特に若手選手の進出が目立ち、現在在籍する6人は全員が2017年以降に加入した選手たちだ。この急増の背景には、他国リーグとは一線を画すベルギーリーグの独特な仕組みがある。

 中でも一番に挙げられるのは、外国人枠がないため自由に外国人選手を獲得できるということだ。そのため自国選手を保護するための枠があるドイツ、外国人枠はないもののEU外選手の最低給与が高く設定されているオランダなどと比べても、ベルギークラブは積極的にEU外を含む外国人選手獲得に動くことができる。

 そしてその結果として、2部も含めてベルギーリーグには海外からの投資が流れ込んでいる。例えば植田が加入するサークル・ブルッヘはロシア人大富豪ドミトリー・リボロフレフ氏が所有するモナコの傘下にあり、豊川雄太の所属するオイペンはカタール資本、2部のルーベンを所有するのはプレミアリーグのレスターと同じくタイのキング・パワー・グループだ。他にも韓国資本のテュビズ、日本のDMMグループが買収したシント=トロイデンなど、世界中から投資が集まっている。

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