大会:ロシアワールドカップ
カード:オーストラリア対ペルー
スコア:0-2
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
オーストラリアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):アーロン・ムーイ
中盤で持ち前の機動力を活かしながらパスの出どころとして、組み立てに貢献した。彼の右足から放たれるボールは精度が高く、特に右サイドでの崩しは彼のパスからチャンスが生まれていた。
オーストラリアTHW(ザ・ハード・ワーカー):対象者なし
オーストラリアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):トミ・ユーリッチ
先発に抜擢された長身フォワードは、それほど身長の高くないペルーのセンターバック相手にアドバンテージを活かすことができず。戦術的な問題点もあり、彼がピッチを退いた後にクロスボールが増えたことはアンラッキーだった。W杯でインパクトを残すことができず。
ペルーMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):パオロ・ゲレーロ
W杯最終戦で1得点1アシストの活躍。頼れるエースが本来の姿を見せた。ほとんどの時間をペナルティエリア内で過ごす彼だが、この試合ではディフェンスラインまで戻って守備をする場面もあった。ペルーの大応援団に勝利をプレゼントした。
ペルーTHW(ザ・ハード・ワーカー):クリスティアン・クエバ
得点を決めたカリージョも素晴らしい活躍を見せたが、中盤に彼がいることはペルーにとってとても大きなことだった。優れたキープ力とファイナルサードでのクイックネスで、オーストラリアのディフェンス陣を翻弄。ゲームのテンポを落ち着かせる役割も担った。
ペルーMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):対象者なし
オーストラリア監督:ベルト・ファン・マルワイク
終始ペルーに主導権を握られる苦しい試合になった。前半にはアドビンクラの裏のスペースを再三ついてチャンスを作るも決めきれず。疑問が残るのは前半にクロスボーが少なかったこと。身長190cm以上あるユーリッチを先発させたにもかかわらず、高さで劣るペルーに対してそのミスマッチを利用しようとはしなかった。2点のビハインドを負った後にユーリッチを下げ、ケーヒルを入れてからクロスボールを多用せざるを得なくなったのは皮肉だ。ペルーのペースに付き合ってしまい、選手の士気も感じられなかった。
ペルー監督:リカルド・ガレカ
巧みな試合運びでオーストラリアを翻弄した。暑さを考慮したか、試合を通してある程度低い位置に4-4-1-1の守備ブロックを敷き、ボールを奪ってからは手数の少ないカウンターで、そこに移行できなければゆったりとボールを回して相手の守備ブロックを揺さぶり、疲弊させた。アジリティの面でオーストラリアの選手たちを上回っており、そのミスマッチを有効に活用しながら、“南米のチームらしい”巧みにタックルを誘うボールさばきで、完全に相手のペースを狂わせた。涙するペルーのサポーターが何人もいたことからも分かるように、この大舞台で国民に勝利をプレゼントしたガレカ監督は、注目に値する手腕を見せた。
主審:セルゲイ・カラセフ
安定したレフェリングで試合を引き締めた。テンションが張りつめやすい第3戦で的確な判定を下し、試合の流れを止めることもなかった。
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