大会:ロシアワールドカップ
カード:ナイジェリア対アルゼンチン
スコア:1-2
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
ナイジェリアMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
ナイジェリアTHW(ザ・ハード・ワーカー):ビクター・モーゼス
前半こそ縦のスペースを消され、試合から消える時間は長かった。しかし、プレッシャーのかかる場面で冷静にPKを沈め、以降は豊富な運動量と高い集中力でアルゼンチンの猛攻を跳ね返した。
ナイジェリアMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):オディオン・イガロ
イヘアナチョに代わって投入されたが、カウンター時に決定的なシュートを外すなど決定的な仕事はできず。カウンターの起点もムサが担当し、競り合いにも勝つことができず役割を果たせなかった。
アルゼンチンMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):マルコス・ロホ
アルゼンチンを決勝トーナメントに導く貴重な逆転弾を逆足で決めた。それだけでマン・オブ・ザ・マッチに値する。
アルゼンチンTHW(ザ・ハード・ワーカー):リオネル・メッシ
かつてないほどの運動量を見せ、先制弾もこの男。チームの中で機能するしないの問題ではない。リオネル・メッシという男の存在がアルゼンチンを勝利に導いている。試合最終盤の献身的なディフェンスも印象的だった。
アルゼンチンMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ハビエル・マスチェラーノ
あの状況で一番してはいけないことをしてしまった。あそこまで厳しく行く場面ではなかった。ロホに感謝してもしきれない。
ナイジェリア監督:ゲルノト・ロール
前半は守りに行く気持ちが強すぎて、プレッシングが弱くなってしまった。2ライン間が開いていたことでメッシやイグアインに間でボールを持たれる回数が増え、パスコースも限定しづらい状況になり、DFラインの裏を突かれて失点。しかし、後半の立ち上がりに同点に追いつくとプレスがよりタイトになり流れを引き戻す。カウンターからの再逆転のチャンスが多くあったが決めきることができなかった。
アルゼンチン監督:ホルヘ・サンパオリ
ムサやモーゼスといった足の速い選手へのケアをしっかり行い、出し手へのプレスやパスコースを限定することで前半はナイジェリアを封じることに成功。DFラインの裏への抜け出しで先制点を奪う理想的な展開に。追いつかれたことで焦りが出た後半は無理なプレーが増えナイジェリアにペースを譲ったが、ロホの劇的逆転弾で勝利を収めた。バネガの起用や、相手のストロングサイドに合わせた選手の起用などはうまくいったと言えるだろう。
主審:ジェネイト・チャキル
難しい判定の多い試合をVARを用いて正確に裁いた。状況的に荒れてしまうのはしょうがない試合だったが、それでも最低限のカードで済ませたと言えるだろう。
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