今夜から始まるGS最終戦。ベスト16入りを巡る各グループの行方は？

ワールドカップ・ロシア大会はいよいよ今晩から運命のグループステージ最終戦に入る。現在出場32か国のうち、ベスト16入りを決めているのは6か国であり、グループA、Gではすでにグループステージ突破の「2」枠が埋まっている状況だ。そこで今回は各グループの状況分析、並びに最終戦の展望を行う。

グループA

GS突破確定：ロシア、ウルグアイ

すでにベスト16入りを確定させている開催国ロシアと南米の強豪・ウルグアイは最終戦でグループステージ首位の座をかけて対戦する。ウルグアイはロシアより得失点差で下回っているため、首位通過のためには勝利が絶対条件だ。

グループB

GS突破可能性：スペイン、ポルトガル、イラン

スペインとポルトガルはいずれも引き分け以上でグループステージ突破が確定する。一方3位のイランはポルトガル戦で勝利すればグループステージ突破が確定するほか、引き分けでもスペインがモロッコに敗れ、かつ得失点差でスペインを上回ればグループステージが確定する。

グループC

GS突破確定：フランス
GS突破可能性：デンマーク、オーストラリア

フランスが勝ち点6ですでにグループステージ突破を果たしている一方、2位デンマークと3位オーストラリアが残る1枠をかけて最終戦で激突する。オーストラリアはベスト16入りを果たすためにはデンマーク戦での勝利に加え、得失点差でもデンマークを上回る必要がある。

グループD

GS突破確定：クロアチア
GS突破可能性：ナイジェリア、アイスランド、アルゼンチン

アルゼンチンの不調により混戦模様となっているグループDだが、クロアチアが2連勝で一足先にベスト16入りを果たしている。現在勝ち点1で最下位のアルゼンチンは最終戦でナイジェリアに勝利することが絶対条件であるが、現在勝ち点1で並ぶアイスランドがクロアチアに勝利した場合は得失点差でもアイスランドを上回る必要がある。またナイジェリアはアルゼンチン戦に勝利すると自動的にグループステージ突破が確定。引き分けの場合はアイスランド対クロアチアの試合結果次第に。敗れた場合は自動的にグループステージ敗退が決定する。

グループE

GS突破可能性：ブラジル、スイス、セルビア

このグループではスイスとセルビアの直接対決に注目だ。この一戦では勝利したチームが自動的にグループステージ突破を決めることとなる。また引き分けに終わった場合、スイスはベスト16進出決定となるものの、セルビアはブラジルが敗れた場合のみグループステージ突破の可能性が出てくる。一方ブラジルは既に敗退が決まっているコスタリカとの一戦で引き分け以上の場合はグループステージセルビア対スイスの結果に関係なくグループステージ突破が決定する。

グループF

GS突破可能性：メキシコ、ドイツ、スウェーデン、韓国

現在勝ち点6で首位のメキシコはスウェーデンとの一戦で引き分け以上の場合にグループステージ突破が決定する。一方、優勝候補のドイツは韓国との一戦で勝利した場合でも、スウェーデンがメキシコを下すとこの3か国が勝ち点6で並び、得失点差によってグループステージ日敗退となる可能性が考えられる。勝ち点0の韓国にも突破の可能性が残されているだけに、一番条件が複雑なグループであることは間違いない。

グループG

GS突破確定：イングランド、ベルギー

グループAと同様、最終戦ではイングランドとベルギーが首位の座をかけて激突する。この両国は現在得失点差が+6で並んでいるため、引き分けに終わった場合はイエローカードの枚数が少ない方が首位となる（2試合を終えて、イングランドが2枚、ベルギーが3枚となっている）。

グループH

GS突破可能性：日本、セネガル、コロンビア

大方の予想に反してポーランドが2連敗でグループステージ敗退が決定したグループHだが、現在1勝1分の日本はポーランドとの最終戦で引き分け以上の場合、セネガル対コロンビアの結果に関係なくグループステージ突破が決定。ただこの試合で敗れた場合は、条件が複雑になる。コロンビアがセネガルに勝利した場合は得失点差でセネガルを上回ることが、またコロンビアがセネガルと引き分けに終わった場合は得失点差でコロンビアを上回ることがグループステージ突破への条件となる。一方、セネガルがコロンビアに勝利する場合は日本のグループステージ突破が決定する。