ワールドカップ 日本代表

日本代表MF柴崎岳、試合後コメント「前に行きすぎずバランスを」

ロシアワールドカップ・グループH第1戦日本代表対コロンビア代表が19日に行われ、日本代表が2-1と勝利を飾った。日本代表の柴崎岳が試合後に残したコメントをご紹介する。
(取材:河治良幸 文:編集部)


立ち上がりから勇気を持って入る中で柴崎選手からどう機能させようと?

そうですね。プレービジョンとしては相手が10人になったので、より多くの回数ボールを触ろうと、なるべく自分が関わっていこうと思ってやっていましたし、10人になったからそれがやりやすかったというのはありますけど、そこから展開していこうという意図はもちろんありましたし前後半で多少ポジショニングを変えてうまくいった部分、改善できた部分があると思いますけど。

入りは大迫選手で押し込んで香川選手が後ろからという形がうまく行ったが、スタートから相手の裏を狙っていく意識が?

そうですね。立ち上がり特にそう言った展開を視野に入れながら、うまくPKを誘えて非常に自分たちが引き寄せた流れだったと思います。

11対10で有利な展開だったが前半はちょっと浮いてしまったところが後半は数的優位を生かせていたように見えた。その辺は修正を?

チームとしてもちろんハーフタイムで話し合った部分もありますし、個人としては前半よりちょっと前にポジションを取って、相手がカウンター狙ってきているのはもちろん分かっているので、ちょっと前に行きすぎたら怖い部分もあったので。そこは麻也さんと話し合いながらあんまり前に行きすぎないというのとバランスを取りながらというのはうまくできたと思いますし、得点の前も崩しながら相手の間間に入って行きながら、いいテンポでボールが回って僕自身も前向きで、より推進力を持って前にできたというにはいい流れをつかんでいたようにも感じているので。そこはすごい良かったと個人的には思います。


途中で右サイドバックのアリアスがかなり上がってきた時に乾選手がそこ対応で張った分、インサイドが破られた時間帯で柴崎選手が左になって対応していた?

守備の面からそう言ったポジションチェンジというよりは攻撃の部分で乾くんと(長友)佑都さん、(香川)真司さんの連携で左サイドを作り出したくて。前半は右サイドに偏りすぎていたので、そういう形から途中で(本田)圭佑さんも入ってきたので、左利きの選手がこっち側のサイドで持ちやすいというのもありますし。僕がなるべく左サイド側でボールを持つようになったので、そういった守備の部分でもカバーすることができたと思いますし、全体的にうまく回った印象があります。

左サイドがクアドラードからキンテーロ、ハメス、バッカと目まぐるしく変わる中でボランチからのサポート?

あの、やっぱり彼らに対してなるべく1対1ではなくて複数で周りがいい状況を作りたいと思いましたし、間にボールが入ったすぐに行けるようなポジショニングを取りながら、入ったとしてもすぐ近くから行かれる状況を作ろうと、インターセプト狙いながらこぼれ球もすぐ反応して拾えるようにという意識もありましたし。そこはあんまりやられた記憶は無いので、いい守備ができていたのではないかと思います。

前半と後半のバランスの変化?

まあ10人になったとしても後ろは4-4のラインが引かれていて、前線が1人いなくなっただけなので、逆にやりずらい部分が正直、もちろんスピードが個人個人あるので、やっぱり数的優位とはいえ余ってるのはセンターバックだけなので。センターバックのところをうまくプレーできないと裏のスペースを狙われるというのはあるので、そこまで数的優位を感じることはなかったんですけど、相手もボールを回すに連れて疲れてきたり、後半はより押し込むことができた思いますし、前半より後半のがボールが回っていたと思います。


ボールを持っているけど最後が崩せない心境?

えーと、そうですね。ボールを回す位置が前半より後半のがバイタルの周りで回せるようになっていたので、そこでスクエアにボールを回しながら相手がずれていくのを待っているのもありましたし、ハセさんが持った時に僕とか右サイドの元気くんとかが中に入ってきた分、宏樹くんが空いてた部分もあったし、得点のにおいは常に感じながら、どこかで間が空いてくるだろうと。そこから先はうまく行かなかったですけど、いつか入るだろうというにおいは感じながらプレーできていました。

最初にPKで相手が退場というのは普通考えられないが、けっこう落ち着いていた?

すごいメリットというか、そういったのを感じたのと。もちろん気を抜いたら行けないという、いいバランスをチームとして持てたかなと思います。そんなにやり方を変えずにブロックを作りながら相手を見るという、前に行きすぎないというのもできていたし。

カザンに比べてだいぶ暑かった?

そうですね。気温はだいぶ高かったので、少し蒸した部分もありましたけど、特にプレー影響はなかったと思います。


こういう大舞台でボランチとしてプレービジョンを描いて新しく見えた世界?

間違いなくこの大会がトップトップの大会なので、その中で自分の持ち味とか普段のプレーが出せている。ある程度落ち着いてできいる部分があるので。そこは普段と変わらずプレーできているなというところはあらますし、もちろん試合が始まる前の緊張感は特別なものがありますけど。

後半は痛めた?

なんかあの、スライディングをした時にアフターで足が入ってきて、でも大したことはないです。右足です。

コロンビアに集中してきたが、それが終わってセネガルに向けて切り替えの部分で、個人では映像なども見たと思うが、短い期間でどう臨む?

まずここで勝ち点3取れたことはチームとして非常に大きいですし、ロッカールームでも次に向けてしっかり準備していこうと言っていたので。本当に次勝つことがグループリーグ突破を決める試合になってくるので、そこは本当に次勝って決めるぐらいいになれればいいかなと個人的には思っています。