ワールドカップ 日本代表

21時キックオフ!日本代表対コロンビア代表、注目すべき5つのポイント

いよいよ日本代表は19日21時にコロンビア代表とのW杯初戦を迎える。試合に先立って注目すべき5つのポイントをご紹介したい。

1.日本代表のシステム

西野監督就任後、国際親善試合ガーナ代表戦で3-4-3、その後の2試合(スイス代表、パラグアイ代表)では4-2-3-1(4-3-3)、と2つのフォーメーションをテスト。ポジショニングの完成度からみれば、4-2-3-1(4-3-3)を採用するのはほぼ間違いないだろう。

コロンビア代表の守備陣形は4-4-2の3ラインブロック形成が基本。直前に行われた3試合ではトップ下とフォワードが攻め残りする形でカウンターに備える場面も見られた。日本代表にボールを握らせ、カウンターで仕留める戦法をとってきた場合、時間帯によって3バックを用いる可能性も十分に考えられる。

2.ハメスはプレーする?

南米屈指のスター選手であるハメス・ロドリゲスは練習中に左ふくらはぎを負傷。14日に行われた全体練習を欠席している。コロンビア代表のホセ・ペケルマン監督は18日、日本代表戦の前日記者会見で「最後のメディカルチェックの結果を待たなければいけない」と当日に判断することを明かした。

3.香川真司と本田圭佑の起用法は?

4-2-3-1を採用した場合、香川真司のトップ下先発が濃厚だ。親善試合で見せた守備の強度は日本の武器となるだろう。コンディションも良好で外す理由は特にないはずだ。一方、本田圭佑の先発起用があるとすれば、右サイドハーフだろうか。直線的な動きの多い原口元気に比べ、ポジショニングで違いを作れる本田を起用することで、右で作って左で決めるという形が狙えるかもしれない。

3-4-3を採用した場合、同時起用は考えにくい。互いのプレーエリアが被ることと、サイドに流れてのプレーを共に得意としないことから共存は難しいのではないだろうか。

4.先発予想

GKは親善試合でのパフォーマンスにやや不安が残るが、川島が先発濃厚。国際舞台での経験とDF陣との連携を考えれば妥当と言える。DFは長友、槙野、吉田、酒井宏樹。ボランチ2枚に長谷部誠と柴崎岳、右サイドには原口、中央に香川、左サイドに乾が入るのが無難か。センターフォワードは不動1トップ大迫が起用される見込みだ。

5.注目のポイント

最も注目すべきマッチアップは長友佑都対フアン・クアドラードだろう。優れたドリブルの技術を持つクアドラードにスペースのある状態で1対1を仕掛けられる場面は出来るだけ避けたい。サイドチェンジの起点を潰し、チーム全体でプレッシングをはめていくことが必要だ。

最も注意すべきエリアは長谷部誠と柴崎岳の背後のスペース。コロンビア代表の2トップ(トップ下+フォワード)は縦関係に並ぶことが多い。スイス戦、パラグアイ戦でも見られたが、カウンターで2ボランチの背後を取られると決定的なピンチとなってしまう。特にハメス・ロドリゲスはスペースの認知に優れているため、一瞬の判断ミスが失点に繋がる可能性があるだろう。

相手の弱点は左サイドだ。コロンビア代表は左サイドバックの主力選手であったフランク・ファブラが大会直前に怪我で離脱。守備に不安を抱える状況で本大会を迎えた。相手の左サイド攻略で鍵を握るのは右サイドバック酒井宏樹の存在だ。直近のパラグアイ代表戦では圧倒的なポジション感覚の良さでボールを引き出し、攻撃を見事に旋回させていた。相手選手を引きつけ、ハーフスペースへ楔を打ち込む。これを中央4選手のいずれかが逆サイドに展開。乾貴士を中心に仕留めきる。これが日本代表が描く青写真だろう。