守備的ミッドフィールダー
長谷部誠 は自身3回目のワールドカップにサムライブルーのキャプテン、そしてキープレーヤーとして臨む。アイントラハト・フランクフルトでの過去2シーズンでは3バックのスイーパーとしても起用され、そのパフォーマンスを称賛されている。現在は代表チームでも同じ役割が期待されている。セレッソ大阪で好調の山口蛍は中盤の守備の要であり、ボール配給もうまい。彼のパートナーとなるのは怪我により代表チームでの活躍を妨げられてきた川崎フロンターレの宝石大島僚太、またはより注目度の高い柴崎岳になるだろう。鹿島ファンに愛される柴崎は既にスペインのビッグクラブ、レアル・マドリードとバルセロナからゴールを奪っている。この2人は遠藤保仁の後継者候補だ。西野監督がより守備的なアプローチを採用するなら、遠藤航を山口またはハンブルガーでボランチを経験している酒井高徳とともに起用することもできる。一時は確実にしていた先発の座を失いメンバー外となった井手口陽介は、スペイン2部クルトゥラル・レオネサへの悲惨なレンタル移籍の影響を感じている事だろう。青山敏弘は怪我のため選出されず、三竿健斗は次の代表チームのサイクルを待つことになる。
攻撃的ミッドフィールダー
ここは最もデリケートで多くの議論を呼ぶポジションだ。ヨーロッパで最も良いパフォーマンスを見せている3人のプレーメーカー、中島翔哉と堂安律、森岡亮太は代表候補の27人にも入らなかった。西野監督が3-4-2-1システムを継続するなら、攻撃的ミッドフィールダーの枠は2つしかない。もしハリルホジッチ監督の採用していた4-2-3-1に戻るとすれば、もう一人の起用が可能になる。ボスニア人指揮官に反抗した本田圭佑は、現在もこのポジション最大のビッグネームだ。メキシコでは良いシーズンを送ったが、代表では長い間十分なプレーを見せていない。直近の13試合でゴールはなく、これは彼の代表での無得点期間としては最長だ。香川真司はチーム最大のスターとなるための才能があるかもしれないが、過去4年間の日本代表のビッグマッチでは活躍していないのが現実で、ドルトムントでもかつての輝きを放った姿はない。元ガンバ大阪の天才宇佐美貴史の状況も似ており、ブンデスリーガではまだ成功できていない。彼のチームメートであり両サイドでプレーメーカーとしてプレーできる原口元気は、西野監督の求めるポリバレントな存在だ。乾貴士はエイバルでのパフォーマンスを考慮すれば先発するべき選手だが、西野監督のメソッドでは控え起用が濃厚だろう。
コメントランキング