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チェルシー、サッリ招へいへナポリに5億円の違約金支払い提示も…

 チェルシーは今季までナポリの指揮官を務めていたマウリツィオ・サッリ氏の招聘(しょうへい)へナポリに400万ユーロ(約5億円)の違約金を支払う意向を伝えたものの、ナポリ側はこれを拒否したようだ。28日、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 サッリ氏は、日本時間の今月24日にナポリが元バイエルン・ミュンヘン指揮官のカルロ・アンチェロッティ氏を新たに招聘(しょうへい)したことにより、解任に憂き目に遭っている。また同氏の去就を巡っては、以前からチェルシー行きの噂が取りざたされており、代理人とチェルシー首脳陣がロンドンで7時間に及ぶ会談を行った結果、来季からの監督就任で基本合意に達したと伝えられている。

 しかしチェルシーはサッリ氏招聘発表までに、現在クラブを率いるアントニオ・コンテ監督との契約解除、そしてナポリに対する違約金の支払いという2つの大きな問題が残されている模様。このうち、ナポリへの違約金の支払いに関してどうやら動きがあったようだ。

 サッリ氏はナポリとの契約を2020年まで残していたこともあり、800万ユーロ(約10億円)による契約解除条項が今月末まで有効となっている。チェルシーはナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長に対し、400万ユーロ(約5億円)の支払いでオファーを出したものの、同会長は契約解除金全額の支払いを要求するとしてこのオファーを却下したようだ。

 監督交代問題で混沌とした状況に陥っているチェルシー首脳陣だが、果たしてワールドカップ・ロシア大会開幕前にこの問題を解決し、新戦力獲得を行うことができるのだろうか。