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最終メンバー当落線上?日本代表候補者を3つのポイントで分析:宇佐美貴史編

30日に行われるキリンチャレンジカップ、ガーナ代表戦に臨む27人のメンバーが発表された。このガーナ戦を経てワールドカップに臨む23人の選手が31日に発表予定となっている。そこで、その当落線上にいそうな選手をピックアップし、最終メンバー入りを果たすかそれとも外れるのか、3つのポイントから分析していく。第4回の今日は宇佐美貴史をピックアップ。

クラブでのパフォーマンス

アウクスブルクから期限付き移籍でフォルトゥナ・デュッセルドルフにプレーの舞台を移した宇佐美は、今シーズン28試合に出場して8得点3アシストとクラブの1部昇格に貢献した。しかし彼がチーム加入当初からレギュラーで活躍したかと言えばそうではない。

途中出場が多かった前半戦にフリートヘルム・フンケル監督は、宇佐美のクオリティは認めているとしながらも「ライバルは練習で彼よりも明らかに多くを見せている。それこそが、彼が過去にドイツで失敗した理由だ」と述べていた。それでもしり上がりに調子を上げて2月下旬以降にレギュラー奪取に成功。パフォーマンスレベルも安定した。

日本代表でのライバル

サイドを主戦場にする宇佐美のライバルは日本代表には多い。ガーナ戦のメンバーに選ばれた中では、乾貴士、本田圭佑、浅野拓磨、そしてデュッセルドルフでチームメイトの原口元気がいる。さらに最終メンバー入りの可能性を西野朗日本代表監督が匂わせた久保裕也も、日本代表ではサイドを担当することの多い選手だ。

この中で、特にキャラクターが似通っているのは原口と乾かもしれない。乾が守備のポジショニングに優れていることと、原口の後ろまで戻って守備に参加することをいとわない姿勢という、守備面での違いはあるが、攻撃面では3者ともにドリブルを得意としており、個人での打開が多い選手だ。

起用法

サイドでの起用が基本になるだろう。デュッセルドルフでは右と左のサイドを務めることがほとんどだったが、トップ下やセカンドストライカーのタスクを担うこともあった。彼の技術の高さが中央で発揮されれば違いを創れるかもしれ合いが、守備面での心配がどうしてもぬぐい切れない。

最終メンバー入りの可能性は?

宇佐美がガンバ大阪でプロとしてのデビューを飾った時の監督が西野監督だった。これは彼にとって追い風になるだろう。絶好調の中島翔哉が落選したことを考えれば、選ばれるのが極めて難しいポジションだと言えるが、非常に短い期間で準備しなければいけない状況において、お互いのことを知っているというアドバンテージを考慮すると、最終メンバー入りする可能性が高いとみていいだろう。