「ビアウェ・オルウェイ=白鷲」が誇る世界最強ストライカー ロベルト・レバンドフスキ
現在、「世界で最も優れたストライカーは誰か?」と問われたときに真っ先に思い浮かぶのがこのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキだろう。バイエルン・ミュンヘンに所属する同選手は今シーズン、ブンデスリーガで28試合28ゴールと驚異的なペースでゴールを量産している。
同選手の強みはなんと言ってもその多彩な得点パターンで、裏への抜け出し、ヘディングの強さや直接フリーキックなど多くの武器を持ち合わせている。また、こぼれ球にもしっかり詰めるなど抜け目なく相手DFは一瞬たりとも気を抜くことが許されない。
レバンドフスキのストロングポイントをもう1つ挙げるならばそれは「万能性」だろう。上述したようにプレーの引き出しが多いという点でも万能なのだが、同選手は異なるチームでプレーしてもゴールを量産できるという万能性も兼ね備えている。
2010/2011シーズンから2013/2014シーズンまでをドルトムントで過ごした同選手は公式戦187試合で103ゴールを挙げ、その後現在所属するバイエルンへと移籍。同クラブでもここまで192試合で149ゴールとドイツ王者の攻撃を牽引している。また、代表チームでも93試合で52ゴールをマーク。ポーランドの代表通算得点記録を更新中だ。さらに、今回のW杯予選では10試合で16ゴールを挙げ1大会における欧州予選最多得点記録を樹立した。
今シーズンのCLでレバンドフスキは11試合に出場し5ゴールを挙げている。エースストライカーとしてはこの数字は幾分物足りないかもしれないが、同選手のフリーランニングによってスペースが生まれ味方が決定機を迎えるシーンは少なくない。相手にとってレバンドフスキは脅威であり、絶対的にマークしなければならない存在である。そのため、相手DFは同選手について行かざるをえないのだ。つまり、最強のフィニッシャーであると同時に最強の囮役でもあるということだ。
バイエルンが今季CLで戦った試合は全部で12試合。そのうちレバンドフスキは11試合に先発出場し955分プレーしている。これはチーム内でドイツ人GKスベン・ウルライヒに次ぐ2番目の数字で、フィールドプレーヤーとしてはトップである。このデータが示す通り、ヨーロッパでも屈指の実力を誇るバイエルンで代えの利かない絶対的なエースとして君臨しているのだ。
W杯予選では万能すぎるが故にレバンドフスキ頼みなプレーが散見されたポーランド代表。同選手は常にターゲットマンとしてロングボールを受け続けるなど消耗が激しかった。しかし、EURO2016以降代表を怪我で離脱していたナポリのFWアルカディウシュ・ミリクが今年3月に復帰したこともあり、負担は大幅に軽減されると思われる。
日本代表がW杯でポーランドと対戦するのはグループリーグ最終節。仮に香川真司が代表に選出されればドルトムント時代の同胞対決となりさらに注目度も高まるだろう。日本代表が「白鷲」と称されるポーランドを相手に勝ち点3を得るためにはこの「世界最強」のストライカーへの対策が必須となるだろう。
ここまで日本がグループリーグで激突する対戦相手の中心選手を紹介したが、はたして彼らを擁する3ヶ国に日本はどう挑むのか。運命の初戦、コロンビア戦は6月19日に行われる。
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