「テランガのライオン」のスピードスター サディオ・マネ
セネガル代表FWサディオ・マネは今シーズン、リバプール躍進の一翼を担い、母国を4大会ぶりとなるロシアW杯出場へと導いた。
マネは今シーズンのCLにおいて9得点1アシスト、ベスト16の対ポルト戦1stレグではハットトリックを記録。得点数、アシスト数こそ他の3トップのブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、エジプト代表FWモハメド・サラーより少ない。しかし、マネは今シーズンのCLにおいて3トップの中で出場時間が最も長く、チームに与える好影響は2選手に引けを取らない。
マネは攻撃面において、圧倒的身体能力を武器としたドリブル突破で相手DFを陥れる。同選手は特徴である爆発的なスピードを活かした、緩急やボディフェイントを交えた鋭い切り返しによって、一試合平均6.5回というチームトップのドリブル突破回数を誇る。一方で判断の面で迷うシーンや、遅れて詰めの早い相手DFにボールを奪われてしまう、という課題もある。
また、守備の局面ではリバプールを率いるクロップ監督が志向するゲーゲンプレッシング(一般にミドルサードで相手にボールを奪われた直後にスイッチを入れ、すぐにボールを奪い返しショートカウンターに転じることを前提にデザインされた動き方をいう)においてマネは理想的な働きをする。同選手はチーム全体で行うプレスの動きに加えて、自らもボールを奪える稀有な選手なのだ。その証拠に今季CL14試合において3トップで唯一インターセプト数30回を記録している。
サディオ・マネはセネガル代表では背番号10を背負い、サイドアタッカーだけでなく、4-3-1-2や4-2-3-1のセカンドトップも務める。同選手はワールドカップを決めた南アフリカ戦でのゴール、リバプールでの活躍で国民からの期待を一身に背負うだろう。
来たるロシアW杯で、日本代表と「テランガのライオン」の愛称で親しまれるセネガル代表との試合は2戦目に行われる。果たして今シーズン絶好調のセネガル代表スピードスターを、日本代表のDF陣は抑えることができるのだろうか。
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