著者:生徒一同
5/3現在、欧州最強のクラブを決めるチャンピオンズリーグ(以下CL)はベスト4まで出揃った。同大会3連覇を目指すレアル・マドリード、国内リーグで圧倒的な強さを誇るバイエルン・ミュンヘン、ベスト8で優勝候補であった名門バルセロナを歴史に残る大逆転で勝ち上がり34年ぶりのベスト4進出となるローマ、近年低迷中であったが圧倒的な攻撃力を誇り復活の兆しを見せるリバプールの4クラブが顔を揃えた。
バイエルンにはコロンビア代表の司令塔であるハメス・ロドリゲス、ポーランド代表ストライカーのロベルト・レバンドフスキ、リバプールにはセネガル代表で背番号10を背負うサディオ・マネという日本代表がロシアW杯で対戦する3カ国全ての中心選手が所属している。
このことから主に今シーズンのCLの成績を用いながら各選手の特徴やプレースタイルを振り返ろう。
コロンビア代表「ロス・カフェテロス」の心臓 ハメス・ロドリゲス
ハメス・ロドリゲス 写真提供:Getty Images
日本代表がロシアW杯の初戦で激突するコロンビア代表「ロス・カフェテロス(コーヒーを作る男たちの意)」と国内で圧倒的な強さを誇るバイエルン・ミュンヘンで必要不可欠な選手であるハメス・ロドリゲスは今シーズン、ブンデスリーガ、CLを通して驚異的なラストパスの供給量を見せつけている。
ブンデスリーガにおいて第32節までに22試合、1441分とプレーした同選手は90%のパス成功率の中で、10のアシストを記録し、55本のラストパスを供給した。このラストパスの数は今シーズンのチームトップ数である。ハメスから供給されるほとんどの精密なラストパスは、利き足である左足から生み出される。そのうえ、特徴の一つにトラップからラストパスまでのスピードがある。この様子をYouTubeのブンデスリーガ公式チャンネルは、彼にスポットライトを当てた『The James Rodriguez Rhythm – Bayern’s Superstar Analysed』という動画のなかで「1-2-PASS」と題して取り上げている。ファーストタッチ、すなわちトラップが1、利き足である左足への持ち出しが2、そして左足から生み出されるラストパス。この一連のリズムを彼は1.5秒たらずの間にやってのけるのだ。すなわち、トラップしてから1.5秒内に必要な距離まで寄せなければ、ディフェンスはノーチャンスということだ。 今シーズンのCLにおいて、このコロンビア代表MFは12試合、778分に出場し、1ゴール2アシストと、国際大会では今一つインパクトを残すことができなかった。しかし、90%のパス成功率のなかでラストパスを25本供給しており、出場時間を考慮すればチーム内で最も高い数値である。それと同時に、CL準決勝にコマを進めた4チームで100分以上試合に出場した選手の中でもトップの数値である。 コロンビア代表では前回のW杯同様、4-2-3-1の司令塔のポジションに位置しているハメス。4年前、吉田麻也との一対一を振り切りダメ押しとなる4点目を挙げたシーンは今でも印象深い。4年間、レアルとバイエルン、2つの強豪を渡り歩き進化したコロンビアの司令塔は前回大会でのブレイクを超えるインパクトを残せるだろうか。
ハメスの5段階評価 写真提供:生徒作成
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