セリエA最終節ラツィオ対インテルが行われ、アウェイのインテルが3-2でラツィオを下した。
チャンピオンズリーグ(CL)出場権のためにも負けられないこの一戦。両チームともに勝てばCL出場権を獲得し、負ければ出場権を失うという重要な試合で先手を打ったのはホームのラツィオ。10分、セナド・ルリッチが左サイドから高いクロスを送ると、セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチがポストプレーでエリアやや外側にいたアダム・マルシッチに落とし。マルシッチがシュートを放つと、イバン・ペリシッチの顔面に当たり、ゴール左隅へ吸い込まれた。ラツィオが先制に成功し1-0。インテルはCL出場権に2点が必要となる苦しい展開に。
ラツィオが先制点を奪ってから流れを掴みかけていたが、インテルがそれに待ったをかける。29、CKをファーサイドでダニーロ・ダンブロージオが抜け出して押し込み、同点弾。インテルが前半の内に試合を振り出しに戻す。
逆転に向けて勢いに乗りたいインテルだったが、前半の終盤にラツィオが追加点。41分、クロスボールをトーマス・ストラコシャがクリアすると、フィリペ・アンデルソンが拾ってルリッチに預ける。アンデルソンは預けてから最前線前まで爆走。ルリッチからスルーパスを受けると、抜け出してゴール左隅に流し込んだ。ハーフタイムを前に、ラツィオが勝ち越しに成功し、スコアは2-1に。
ラツィオがリードを保ったまま試合はハーフタイムへ。
迎えた後半、早々に追いつきたいインテルだったが、中々得点は生まれず。しかし、76分に試合が動く。ステファン・デ・フライがエリア内でイカルディを倒し、これがPKの判定に。これをイカルディ自身が冷静に沈め、試合は振りだしに。
失点したラツィオを悪夢が襲う。79分、ルーズボールを拾いに行ったルリッチが、マルセル・ブロゾビッチを倒してしまい2枚目のイエローカード。10分以上を残し、ラツィオは10人での戦いを強いられる。数的優位となったインテルはここから反撃へ。直後の81分にCKを獲得すると、マティアス・ベシーノがゴール左隅に叩き込み、逆転に成功する。スコアを3-2としたインテルが、CL出場権に大きく近づく。
点が必要になったラツィオはナニを投入し、攻撃への比重を高める。しかし、数的優位のインテルがリードを守り切り試合終了。インテルが大逆転劇を見せ、来シーズンのCL出場権を獲得した。
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