セリエA ユベントス

イタリア王者に迫る“最終ライン再編”問題。世代交代失敗の可能性も

著者:津田翔汰

 日本時間6日未明のセリエA第36節・ボローニャ戦で見事な逆転勝利を収め、スクデット7連覇へ王手をかけたユベントス。“老貴婦人”はここ数シーズンに渡り、イタリア国内で無類の強さを発揮してきたものの、来季以降のチーム編成で大きな悩みを抱えることになるかもしれない。

 今季のユベントスはアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラやFWゴンサロ・イグアイン、さらには昨夏バイエルン・ミュンヘンからレンタルで獲得したFWドウグラス・コスタなど前線のタレントによる決定力の高さが目立った印象だ。リーグ戦におけるゴール数はボローニャ戦終了時点で84ゴールとリーグ優勝した過去6シーズンと比較しても最多となっている。特に今季の序盤はディバラの2度に渡るハットトリックもあり、開幕10試合で31ゴールという驚異的な得点力を誇っていた。

 ただ守備面でも今季はここまで23失点とここ6シーズンと同様に30失点未満にまとめている。今季も含め直近7シーズンで最多失点数が昨季の27であることを踏まえると、今季の守備陣も過去6年と比べて遜色ないパフォーマンスを発揮していると考えて良いだろう。

 ところが来季に視線を移すと、例年通り鉄壁なディフェンスをピッチ上で見ることができるかどうか不透明だ。もちろんかつての“BBC”が形成した3バックに限界説が謳(うた)われた2015/2016シーズンには指揮官マッシミリアーノ・アッレグリによる4バックへの移行が功を奏している。また昨夏には“BBC”の一角を担っていたイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチがミランへ電撃移籍したものの、守備面におけるクオリティの低下は見られなかった。ただ、来季に関しては「最終ラインの再編」に迫られることになる可能性が高い。

Previous
ページ 1 / 2