セリエA ユベントス

アンチェロッティ氏がユベントス監督に就任?興味深い5つの理由

著者:チェーザレ・ポレンギ

 昨年9月までバイエルンで指揮官を務めていたカルロ・アンチェロッティの自伝の著者であるのでアレッサンドロ・アルチャート氏は現地時間4日にイタリア国内の人気番組に出演し、アンチェロッティ氏がマッシミリアーノ・アッレグリ監督の後任として来季からユベントスで指揮を執る可能性があることに言及しているようだ。またユベントスから現時点で監督人事に関する公式発表は行われていないものの、シーズン終了までに何らかの発表を行う可能性が非常に高いものとみられる。
 アンチェロッティ氏がユベントス指揮官に就任する興味深い背景は数多く存在するが、ここでは5つに絞ってその背景を紹介する。

最初のビッククラブ

 アンチェロッティ氏は1998年から2001年までユベントス監督を務めているが、これが同氏の監督キャリアにおいて初めてのビッグクラブの指揮である。ただユベントスでは2度に渡りスクデットを逃している。もし2度目となるユベントス指揮官就任となると、ラツィオやローマを目前にスクデット獲得を失敗したことに対する雪辱を果たす絶好の機会が訪れる。しかしその一方でサポーターからの反発から免れることはできないだろう。

チャンピオンズリーグ

 一方で、ユベントスファンはアンチェロッティ氏の監督就任が「チャンピオンズリーグ制覇」により現実味を帯びる兆候であると感じるかもしれない。同氏は選手として2度、そして監督キャリアにおいては3度にも及び欧州制覇を成し遂げている。そしてこの中にはミラン指揮官時代の2002/2003シーズンに制したビッグイヤーも含まれており、奇しくもその時の対戦相手はユベントスである。また2013/2014シーズンにもレアル・マドリードでクラブ通算10度目となるCL制覇(ラ・デシマ)を達成するなど、欧州の舞台では輝かしい成績を残している。

フォーメーション

 仮にユベントスの監督に就任したとすれば、アンチェロッティはどのようなチームを構成するだろうか?前回就任した時(1999年)はスタンダードな4-4-2から脱却。ジダンが存在したため、3-4-1-2の陣形などを採用した。2度目の就任となれば、クリスマスツリー型(4-3-2-1)を使用する可能性が大いに考えられる。
(交代選手は獲得の可能性がある選手)

愛弟子の存在

 アンチェロッティはコーチとして愛弟子のアンドレア・ピルロを連れて行くという噂が浮上している。サッカー選手を引退したばかりの"マエストロ"は、ミラノで5月21日に引退記念試合を行う。その後イタリアのシーズンが始まる前に、ユベントスへの復帰が発表される可能性も浮上している。

アッレグリの行き先

 現監督のアッレグリはどこに向かうのだろうか?監督の席が空いているクラブは少ないが、最も高い可能性はロンドン(アーセナルまたはチェルシー)だ。パリ・サンジェルマンに行く可能性も否定は出来ない。可能性は低いが、欧州トップの国で代表監督を務めるシチュエーションもないとは言えないだろう。