ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘン

アンチェロッティ、スクデット争い2クラブが今夏招へいへ争奪戦か

 ユベントスとナポリは昨年9月までバイエルン・ミュンヘンの指揮官と務め、現在はフリーとなっているカルロ・アンチェロッティ氏の招聘(しょうへい)を巡ってスクデット争いと同様、激しい争奪戦を繰り広げるかもしれない。3日、イタリアメディア『トゥットメルカート・ウェブ』やナポリの地元ラジオ局『Radio CRC』などがこれを報じている。

 ユベントスは現在クラブを率いているマッシミリアーノ・アッレグリ監督が2020年まで契約期間を残しており、かつジュゼッペ・マロッタGM(ジェネラルマネージャー)が再三に渡り、同監督の残留を言及しているものの、アーセナルをはじめ複数クラブが招聘に向けた動きを見せていると伝えられており、依然として去就が不透明な状況である。

 一方、今季ここまでユベントスとの熾烈(しれつ)なスクデット争いを展開しているナポリはマウリツィオ・サッリ監督との新契約締結に動いているものの、チェルシー行きの噂が取りざたされている。

 この指揮官問題で頭を悩ませているようだ両クラブは監督交代を強いられる場合、アンチェロッティ氏の招聘に乗り出すものとみられる。同氏はかねてイタリア代表監督の最有力候補に挙がっていたものの、本人がクラブでの監督業再開に意欲を示していることから、先日イタリアサッカー連盟(FIGC)に断りの申し入れを行っていた。

 これにより、スクデット争いを展開している2クラブの監督人事の動きによっては、アンチェロッティ氏を巡る争奪戦に激しさが増すかもしれない。かつてユベントス、ミラン、チェルシー、パリ・サンジェルマン、レアル・マドリード、バイエルンと数多くのビッグクラブで実績を残してきたこの名将は来季、どのクラブの指揮官に就任するのだろうか。